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騒がしい楽屋から一転、やってきたのは人気のない自販機。Aに連れ出されたわけだけど、俺もセットらしい。嬉しいからいいです。
涼「ん、Aもなんか飲む?あと1本買えるよ」
『え、いいよ、自分で出す』
涼「え〜俺Aに財布出させたくないんだけど」
『それいっつも言ってるよね…』
せっかく来たしジュースでも買おうなんて場面で、「でも私も涼ちゃんと同じ気持ちだもん」なんてイケメンに笑いながら財布を出そうとする、その腕を反射で掴む。
俺だって、これでもHiHi Jetsのイケメン担当(自称カッコつけてる担当)だから?黙ってられない!
『なにこの手』
涼「今日は俺の日なんでしょ?」
『涼ちゃんの彼女になる日ではないんですけどね?』
涼「いいじゃん。メンバー公認」
『良くない!』
頑固なのは無視して、さーん、に、いち…なんてカウントダウン。
掴んだ腕もそのままにジーッと見詰めると、俺と自販機を交互に何回か見てから、諦めたみたいに某乳酸菌飲料のボタンを押した。
やっぱり、こういうAには強行突破がいちばん。
涼「普段からこうやって奢られてくれたらいいのに」
『なんでよ。彼女じゃないんだし』
悔しそうに自販機横のソファに座るAを見て、俺らは彼女扱いしたいときだってあるのにな〜なんて考えながら隣に座る。怒られそうだから言わないけど。
『今日の借りもちゃんと返すからね?』
涼「いいのに。俺が無理矢理奢ったんだし」
『…ほんと、イケメンってイヤ』
涼「ふは。ジャニーズ事務所にいるのにそれ言うんだ?」
『涼ちゃんは私の中で格別カッコいいもん』
…キュン。
何気なく零された言葉に一瞬思考が止まった。さっきまで俺が優勢だったのに、相変わらず、ズルい人だ。
『涼ちゃーん…あれ、照れてる?』
涼「俺にも乳酸菌ちょうだい」
『あーっそれ私の飲みかけ!』
ちょっと悔しくて、しっかり一口飲んで、してやったりな顔をしてみせる。Aは不機嫌顔になったけど。
…まぁ、俺らがイチャイチャする日があってもいいんじゃないですかね。
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美紀(プロフ) - 初めまして瑞稀くんと涼君と優斗君寄りのオール担当です最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年8月27日 14時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七見 | 作成日時:2021年8月4日 2時