いっしょに (ページ3)

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j.

海人が事故に遭った。

家で本を読んでいたら、マネージャーから電話でそう告げられた。

意味がわからなかった。

なにがあった？海人は大丈夫なのか？

そう聞いても、「わかりません。」とだけ言われた。

わからないって、どういうこと？

状況もよくわからない、怖い。

でもとりあえず病院に行かなきゃ。

震える体に鞭打って、教えられた病院に向かった。

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「じんぐうじ！！」

病院に着くと、手術室の前に岸くんと廉がいた。

「あとの2人はもう直ぐ着くらしい。」

「そんなことより、海人は！？」

岸くんの隣で、廉がびくりと肩を震わせる。

「俺も詳しくは聞いてないんだけど、

落ちて来た工事現場の鉄骨の下敷きになったらしい…。」

え…？

「鉄骨の下敷き…？」

「今手術中で、結構、危ないかも、って、」

嘘だ。嘘だ、そんなの。そう思いたかった。

けど、涙をこらえながら話す岸くんを見て、

ホントなんだなぁと思った。

妙に冷静に受け止めてる自分に驚く。

「 …ごめん。」

岸くんの隣でずっと黙っていた廉がいきなりそう言った。

「ごめんって、どうゆうこと。」

「俺の、せいやねん。」

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