Feelings in the cocktail 〜カクテルに込めた想い〜

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私は…広臣を

探して 走る






何で、いないの…？

まさか、本当に帰ってないよね…









「はあ、はぁ、どこっ？！広臣っ！」





.







臣「…うるっせぇな。近所迷惑だから
夜中にデカイ声だすなよ。」






.




そう言って、建物の影にある路地から

ひょいと…出てきた









「…ょかったぁ。広臣いないから、…
帰っちゃったかと…思った…」







臣「…帰った方が…よかった？」







「…意地が悪いねぇ。…」









臣「…もう、話しは…終わったのかよ」






.







「ん…終わった…。」








何となく…気まずくて

広臣を見ずに 空を見上げて答えた









その日は…スーパームーンで…







.





綺麗すぎるほどの 大きな満月だった…








「…あ。 月…キレーだね。





…触りたいなぁ…。」









.



私は大きな満月に向かって

グッーと 両手を伸ばす









「…やっぱ 無理か。」








臣「まさかお前、本気で触るつもりで…
いたのかよ。」









「…だって、すっごく近くて…頑張ったら…届きそうじゃん…。

おしっ、レッツ再チャレンジっ！」




臣「……」






.








私はもう一度、月に向かって思いっきり

グーッと手を伸ばし…









あの大きな月に吸い込まれたいなぁ…

なんて 願いながら…






「プリーズ、ハグミー！お月さまっ！



な〜んてね。」









自分でやったくせに、アホらしくなって

ゆっくり 腕を下ろそうとした時…







………！！






.






臣「…こっちで、我慢…しとけ。」







「……っ…」






後ろから… 月に





.





ハグされた……

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