＊1 Pale Blue [登坂広臣] ページ45
柄にもなく…年甲斐もなく….まるで少女のように…出会った瞬間から…私は
ずっと、ずっと、ずっと…
…あなたに……恋をしていた。
誕生日は…当たり前だけど、年に一度
しか…こないから、特別なモノ。
クリスマスや、お正月なんかより、その人が…この世に生まれたスペシャルな日だからこそ…ずっと心残るような日にしたいって…
そう思うのは…私だけなの？
今日…3月12日は、付き合ってから2度目の彼の誕生日。
去年は…メンバーやスタッフと一緒に
みんなでお祝いしたけど、今年こそは、2人きりでお祝いしようね
って…約束してたのに。
1週間前に世間を騒がせたニュース
“登坂広臣、通い愛お相手は一般女性”
写真誌に載ったマンションは…知らない場所。
酔い潰れた女性スタッフを送っただけ。
臣はそう言った。
そこに嘘はないんだと思う。でも…他にフォローの言葉も…ない。
その上、さっき来た…味気ないLINE
臣 悪い。帰るの朝になりそうだから、先に寝てろ。
…それだけ？
せめてLINEじゃなく、電話くれたって
いいのに…それとも…電話できない理由なんかが…あったり…するのかな。
女の人といるとか……？
…なんていらない事を考えてしまう…ダメだ。きりがない…やめよう。
……はぁ。
思わず…深いため息…
朝から頑張って作った、臣の好物ばかりを集めた料理達も…心なしか、寂しそうにテーブルに…並んでいる
奮発して買った、臣が欲しがっていたパーカーも…
びっくりさせたくて…一人で装飾した、部屋も…全部がグレーに見えて…虚しくなって…涙が溢れた。
人気アーティストである彼の誕生日は…
最早、彼1人のものではなく…
それを祝ってくれる人が、私だけではないと言う事も…わかっているし
仕事柄…思い通りの時間に帰宅できない事や…沢山の付き合いがある事も…充分、理解しているつもりだった
けれど…普通の事ができないって事が、どれだけ、苦しい事なのか、身をもって思い知る…
苦しいも…寂しいも…最近は好きという言葉さえ…言えない。
私の心はもう…限界に近かった。
今日で終わりにしよう。
テーブルにある手付かずの料理を見つめ
再びため息…
「帰れるかどうかもわかんないのに、何で、こんな量作っちゃうかな…私も。学習能力ゼロだよ…。」
彼の誕生日に別れるなんて事、決して、望んでなかったけれど……
これで、さよなら。
あなたの事が…何よりも大切でした。
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
