☆4 ページ44
止まってた、足音が…早くなって…私と健吾を力づくで、離した。
どんっ……
『…ってぇな！何すんだよ！』
健吾を突き飛ばし…私の前に立つ隆二
『…Aは、俺の彼女だから。』
「…隆二っ、私達、別れっ…」
『一方的に電話も変えて、俺を勝手に避けたのはお前だろ！俺は一度も、納得してないっ！』
「…何言ってんの？スタイリストの子と、付き合ってるんでしょ！？」
『あ？お前がいんのに、付き合ってるわけないだろっ！』
「だってあの子、別れてくれてありがとうございますって、隆二さんと付き合ってますって、言いに来たもん！」
『…どっちを信じんだよ。確かに言われたよ。彼女にして下さいって。でも、俺は、A以外、好きになれないって、ちゃんと言った。』
「…ぅ…そ…」
『…ウソじゃないっ！あの子が、何、言ったか知らないけど、俺は、Aが好きだ！信じられないなら、何度だって言ってやる！好きだ、Aが好っ…』
「やめてっ隆二っ！！」
『…Aの気持ちが…よくわかった。俺、今…嫉妬で、頭がおかしくなりそう…』
切ない声でそんな風に言われたら…胸が苦しくなる…
…隆二。
『…Aさん。もう一度ちゃんと、あの人と、話した方がいい。』
「…健吾まで、何言って…」
『有名人のくせに、こんな道のど真ん中で、好きだとか叫ぶ人…初めて見ましたよ。完全にイカレてます…Aさんに。
でも、人生は…一度しかないんで、自分に素直に生きなきゃ損ですよ。…あの人も、さっき言った俺の気持ちも、嘘じゃない。Aさんは…自分の気持ちに…嘘ついたままで…いいんですか？』
「…健吾…」
『ボロボロになったら、俺がいつでも引き受けますから。』
そう言って…私の背中を隆二の方へと…押した…
…とんっ……
引き締まった胸に身体があたった瞬間…ぎゅうって…抱きしめられ…懐かしい香りが私を…包む…
「…りゅぅ…じっ…」
『…Aを愛してる。他の人なんて…考えられない。だから、俺を信じて…戻って来てくれないか…頼むよ。』
声も…顔も……不器用なとこも…
多分……今も…嫌いじゃないの…
そう…嫌いになんか…なれない。
愛しすぎてるから…
「…私も…っ…隆二を…愛してる…」
まだ枯れない愛の花を…隆二に添えて…
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと…抱えていく…
…愛してる。隆二。
ドライフラワー 今市隆二 fin
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
