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ありがたい事か
忙しすぎる日々のおかげで
何かを考える暇もなく、あっという間に…月末の休みを迎えていた…
東京と、さほど変わりない狭い場所に、溢れる人。しかし…夜のネオンが何とも言えない田舎感がある。
商業施設や、キャバクラ、ホストクラブも立ち並ぶけれど、やはり独特の雰囲気。
そんな場所で、ドレス姿のまま、店を飛び出した私。黒のホルターネックドレスに、カールされた髪は、サイドで束ねられている
おまけに、普段履かないピンヒールは、非常に歩きにくくて、足が痛い。
今の自分が、どう見えてるかなんて、考えるのも面倒で、痛い足を引きずりながら、トボトボ歩く
少し歩いて足を止めたのは…タバコの自動販売機。昔、吸っていた、タバコの銘柄を見つめ…考えること数秒。
随分、昔にやめた私は当然、タスポなんか持っているわけもなく…何だか、時代にまで、取り残された気がして、がっくりと肩を落とし、うな垂れた。
仕方ない。潔く諦めようと思ったその時…一歩、また一歩と、人の気配が近づくのを感じた…
…え…何？…怖い。誰？
こんなおばさん、もう襲う対象じゃないと思うけど、物取りとかだったら、どうしよう…
ビクビクしながら、後ろを振り返ると…ふっと…嗅ぎ慣れた香水の香りがした。
……！！
『…タバコなんて…吸うの？』
先に声を出したのは彼だった。
「…岩田っ…何でこんなとこに…」
『直己さんに場所聞いて、迎えにきた。
でも式場にもいないし、この辺りウロウロ探してたら…見つけた。』
「…迎えって…頼んでない。何で？」
『…心配だったからっ！』
思わず、トクンッて反応してしまう心臓
心配だったって…
『…そんな事より、その格好、何とかなんない？』
「え？格好？ああ…それは、仕方ないでしょ。結婚式なんだから。」
突然、カバっと…自分のシャツを脱いでパサッと…私にかけた岩田。
「…寒くないよ？」
『露出、多い。』
…変な間が空く……
「…もう、やめてよ…こんなとこまで来て…私をからかうの…。」
『は？俺がいつ、Aをからかったんだよ。』
「いつもでしょっ！そうやって、4つも年上の私を呼び捨てにして、簡単にキスなんかしてっ…」
『…簡単になんか、してねぇよ！俺だってこんな必死なの、初めてで…その上、また年の話かよ。ってか、もう結婚式、終わったんだろ、帰るぞ！』
私はその場から動こうとしなかった。
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
