【d!】どうも、俺です。

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「鬱、鬱〜！！！？」



家の中に響き渡る大声。
深夜ということにも関わらず、兄の名前を叫ぶ倫。

既に寝ていた鬱は、目元を擦りながら倫の叫び声に向かって階段をおりてきた。倫は兄の姿を見るなり泣きそうな顔を向けながら走ってきた。


「で、出た！！」



「な、なにが？」



「アレだよ！！」



ギャンギャン騒ぐ倫を傍目に、幽霊でも出たのかと、倫が今までいた所に近づいていくと、" アイツ "がいた。そう。黒光りする…



「うわぁああ！？！！」



ゴキブリが。



「兄さん殺せや！！」



「無理無理無理無理！！ちょお…押すなや！！」



「ほんま気持ち悪いって〜！」



「倫！？誰かに連絡！！」



「だれだれだれだれ！？」



「誰でもええから！あ！シッマはあかん！！

あいつ俺の秘密教えろって言い出すからシッマ以外！」







...






「倫さんに頼まれたんで来ました。」



「しょっぴくん…！！」


電話をかけてから数分後、救世主のショッピが現れた。既にシンデレラを過ぎたというのにも関わらず来てくれた、かっこいい。





「これくらいでビビらんといてくださいよ」



「ゴキブリ倒せる男ってかっこいいね鬱」



「…うん」





鬱はダメージを負っている

溜息をつきながらも、あの虫を駆除してくれたショッピくん。2人にとっては、めちゃくちゃイケメンに見えただろう。いやもともとイケメンだが。


「じゃあ倫さん。今度お願いします」



「はあい」



ショッピはいい笑顔を2人に見せながら、上着を羽織って出ていった。



「…え？何今の」



「え？ゴキブリ駆除の代わりに鬱の隠し事教えてって言われたから今度ご飯行くことになってん。」



「ねえもうシッマに頼んでも変わらんやんか！！！」






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