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そういって連れてこられた部屋は、モニターだらけの部屋だった。空になった皿や、飲みかけの炭酸飲料などが散らばっている。ここが監視室らしい。
「うちの班はまあ…機械に優れた…機械好きが多いんよ。やから機凱なんてもんはもう…注目の的どころやなくアイドルやねん。うちの班には気い付けといて」
「要は機械オタク集団やから過激派には気いつけろっちゅうことやろ。」
「人聞き悪いこと言うなや。
…えー…情報処理部隊隊長のロボロですう。よろしくな」
ロボロさん。幹部の方なのだろうけど、…15歳くらいに見えるなあ。なんて失礼なことを思う。私よりも低いかもしれない。
「個体名は、Ёл 012番機 Md型25n8f1機。Aです。」
ぺこりと頭を小さく下げた。因みに私は未だ担がれたままである。首だけをかくかくと動かす。申し訳ないから降ろして欲しいのだけれど。
「脚逝かれてもうてるから、治したってや。」
「脚?お前が壊したやつやんけ」
「そうやけどもうカミングアウト済みやから掘り返さんといてくれる?」
「あ…そうなん?お前勇気あんなあ。
A…さん。こっち座ってや。」
「うわ童貞くさ…」
「うるさいねん」
そういって柔らかそうなソファを指さした。仮眠用だと思われる。その座れと言われた場所にシャオロンが降ろしてくれた。
ちょっとごめんなあ、と言われ壊れたところに触られた。一撫ですると手を離し、「こんなんすぐ治るで」と一言。そうして立ち上がると、工具箱のようなものを持ってきて、ソファの片隅に置いた。
「すぐ治してまうから、ちょお待っとってな。」
..
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藤守(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2021年2月15日 7時) (レス) id: ca44b6ed97 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ひぎゃん……好き!!!!!!更新頑張ってください! (2021年2月14日 19時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
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