brilliant days (ページ19)

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お天気もいいし、駅から少し歩いたところにある公園前の
オープンテラスのあるイタリアンにした。
ここだったらジェノくんの自転車もテーブルの横における。
いい自転車だから目を離すと心配だよね。

「緑眺めながらランチできるの良いですね」

『でしょう？ここお気に入りなんだ』

ピザやらパスタやらあれもこれもと結構な量を注文した。
お腹ぺこぺこにしたって、さすが男の子だな。
聞けば開店の朝6時からバイトしてたとか。
あのカフェは知り合いが店長さんをやってるとかで最近始めたそう。
前までは自転車のお金貯めるのにいろいろ掛け持ちしてたけど
無事自転車も買えて自転車乗る時間も欲しいからって
融通のきく知りあいのお店にしたらしい。

『大学の近くなら学校帰りとかにしたらいいのに』

「うーん、早朝のほうが大学のやつらも来ないからいいんです」

『ホールじゃなくてキッチンなのもそれで？』

ジェノくんがホールやってたら絶対お客さん増えるのにな。

「それもあります。まじドンヒョクとかめっちゃ来そうでしょ？」

ドンヒョクくんにも秘密にしてるんだ。

「そういえばドンヒョクとも交換したんですよね。連絡先」

その流れで思い出したようにその話を振られた。

「あいつめっちゃ送ってくるでしょ」

深く頷いたらやっぱりねって笑われた。

「実はそれもあって、なんだかAさんに連絡しにくかったんです」

あの日、泊まりに来たドンヒョクくんから連絡先交換したって聞いてからというもの、
会うたびに私の話聞かされてたらしい。
ドンヒョクくんがたくさん連絡してるだろうから
自分まで連絡したら私も忙しいだろうし
悪いなっていうのが先にきてしまったらしい。

『そんな気遣わなくていいのに』

「うん、でもまあそれは言い訳です。本当はいつAさんに送ろうってずっと考えてて」

眉毛をさげて笑うジェノくんにまた私はドキッとした。

「実は今日バイト終わったら連絡しようって決めてたんです。予想外に連絡時間早まっちゃいましたけどね」

苦笑しながらそう言うジェノくんを見て
私がジェノくんからの連絡待ってる間、
彼もずっとそのことを考えてくれてたことがなんだか嬉しかった。

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