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電話して以来、ふとジェノくんのことを考えることが多くなった気がする。
あのあと他愛もない話をして、また時間あるときにご飯でもって話をして電話をきった。
声を聴いたら何となく会いたいなって思ってしまったけど、
ドンヒョクくんみたいに積極的に誘ってくるわけでもない。
私から誘えばきっと来てくれるんだろうけど、変に意識してしまっているせいかそれもできないでいる。
ただ連絡だけはちょこちょこくるから、なんとなく会話は続いてる。
「おつかれさまです」
休憩室でそんなことを考えながらコーヒーを飲んでたら、ロンジュンくんが休憩にやってきた。
『あ、おつかれ〜』
ドンヒョクくんが私との写真をバラまいたせいで、ロンジュンくんにお騒がせしましたって、なぜか私が謝罪するとともに、ジェノくんと連絡をとってることも伝えた。
マジすか、いつの間にって驚いてはいたけど、それ以上つっこんで何か聞いてこないところがロンジュンくんらしい。
他人のことには干渉しない、とはいえ私が仕事で困ってたりするとすぐに気づいて声をかけてくれたりして、ただの学生バイトとして置いておくにはもったいないぐらい。
ただ、ロンジュンくんを見ると必然的にジェノくんが浮かんでしまうのが最近少し困ったところ。
『ねねね、今日暇？ご飯食べ行かない？』
家に帰ってもぼーっとしてたら色んなこと考えてしまいそうでそう声をかけた。
ほら、ロンジュンくんならこうやってすぐにご飯にも誘えるのにな。
「急っすね。でも今日は…あ、いやいっか」
『あ、予定があるんだったら別にいいや。どうしてもってわけじゃないから』
「や、ジェノと飲みに行こうって約束してて…一緒にきます？」
突然たジェノくんの名前にドキッとしたけど冷静を装ってるつもり。
ロンジュンくん人のことよく見てるから途端に緊張する。
『いやいやいや、それは…男同士積もる話もあるだろうからいいよ』
「一緒に住んでるし積もる話もないっすよ。なんとなく今朝そんな話になっただけなんで」
Aさんが誘ってくれたのもあれ以来だし行きましょって、
軽く誘っただけなのに急に私にとっては結構な予定になってしまった。
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作者名：chato | 作成日時：2022年4月12日 23時
