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ー藤ヶ谷 sideー ページ36

藤ヶ谷「てかさ、今さらどうしたんだよ。お前寮に入ったなんて知らなかったし。」





そう、戸田は3年になってから、寮に入り出した。なんか企んでるのかと思った。






あげは「私、太輔の事が好きなの...。ずっとそばにいたい。」




薄々は気づいてた。俺に好意を寄せてることは。





藤ヶ谷「ごめん。俺は、お前の事、そんな目で見たことない。」





風俗の仕事をしていたのも、家が貧乏で仕方なかったって話も聞いたし、正直辛かったんだなって、同情に似た感情もあった。




でも、それで付き合うのは違うと思ってる。それこそ、コイツが辛いだけだ。





あげは「でも、まもってくれるって言ったじゃんっ。」





それは言ったけど...。



藤ヶ谷「あぁ、とりあえず飯食いに行こ。」





俺も、あんな事言ったからには、責任とるべきだし、突き放すことなんてできなかった。






食堂に入ると、玉と北山と伊勢谷が座って食事してるのが見えた。




あげはが俺の腕を引っ張り、3人の元に近づく。




あげは「あれー?Aちゃん!北山君たちといたんだぁぁ」


『はい、さっきぶりですね...。』





やっぱり知り合いだったんだ。知り合ったのって偶然か?


それとも……






玉森「なに?用ないならあっちで食べてくれる?藤ヶ谷も。」





きっと戸田の甘えた声に嫌気がさしたんだろう。いつも女に優しい玉森がこんな事言うなんて。





藤ヶ谷「わりぃな。行こ。」



2人でご飯を選びに行く。




あげは「玉森くんこわいね。」





お前の事嫌いなんだよ。なんて口が裂けても言えない。こいつ、すぐ情緒不安定になるから...。




2人で座ってご飯を食べてると、少し離れた席から、3人がわちゃわちゃしてるのが聞こえてくる。




楽しそうだな...。伊勢谷が来て、あいつらももっと楽しそう。





あげは「羨ましいの?」


藤ヶ谷「なにが?」




あげは「Aちゃんのこと、好きなの?」





は?急になんだよこいつ。俺が伊勢谷とまともに話したのは昨日だ。好きなわけがない。





藤ヶ谷「なわけないだろ。それよりなんかあったのか?」




あげは「なんかってなに?」





藤ヶ谷「急にまたあんな仕事やるとか言い出すから……。」




あげは「ただ、思っただけだよ...。」





きっと、俺にまたかまってほしいんだろう。そう思った。




でも戸田と付き合うことなんてできなかった。

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作品ジャンル:恋愛
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(名前)ゆず(プロフ) - いえいえです!コメント返してくれてこちらこそありがとうございます!!大丈夫です!いつでも待ちますから! (2017年1月9日 4時) (レス) id: bd69c4905d (このIDを非表示/違反報告)
ミッフィー(プロフ) - (名前)ゆずさん» ありがとうございます泣 更新遅くてすいません。頑張りますっ! (2017年1月8日 23時) (レス) id: ea6bde967a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆず(プロフ) - ミッフィーさん、こんばんは!このお話ものすごく面白いです!続きが早くみたいです!これからも頑張ってください!応援しています! (2017年1月8日 20時) (レス) id: bd69c4905d (このIDを非表示/違反報告)
ミッフィー(プロフ) - 玉ヶ谷由貴姉さん» こんばんは!初コメント~ありがとうございますっ!更新頑張ります(^^♪ (2016年6月5日 1時) (レス) id: c93bb9fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷由貴姉(プロフ) - こんばんは!!続きが気になります!! (2016年6月5日 0時) (レス) id: ffa82c3064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミッフィー x他1人 | 作成日時:2016年4月16日 22時

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