寮生活!?スクールラブライフ//

ー藤ヶ谷 sideー ページ20

藤ヶ谷「過去に何があったのかとか聞いてこないのかよ？」






多分俺が女の人を怖いなんて、予想外だったと思う。なのに全然聞いてこない。







『藤ヶ谷先輩が私の過去を聞こうとしないのと一緒です。お互い、嫌な過去くらいありますもんね(^^)』







驚いた。他の女は俺の彼女になろうとしたり、小さい時からの話とか聞きたがる。






俺、コイツとは気が合いそうだ。






藤ヶ谷「お前、意外としっかりしてるんだな。」





『意外!?なんですかそれー(笑)』






初めてちゃんと笑ってるの見た。可愛いな。






てか俺、なんかおかしい。女に可愛いなんて、滅多に思わないのに。





『藤ヶ谷先輩？』



俺がボーッとしてると、伊勢谷が覗き込んできた。





藤ヶ谷「あ、悪ぃ。もうそろそろ授業終わるな。」




何か早いな。きっとコイツといたからだ。すごく早く感じる。




『あー、なんか早く感じますね。』




え？俺と同じ事思ってんじゃねぇか。





藤ヶ谷「ははは(笑)」





思わず笑っちまった。やっぱり俺達どこか似てるのかも。





『え？私変なこと言いました！？』





藤ヶ谷「教えねぇよ(笑)」




『えぇー、教えてくださいよー。』





現社の授業も悪くないな。毎週ここに来てくれればいいのにな。 なんて、思ったりして。





藤ヶ谷「来週もサボれよ。国語。」



『来週……も？』





伊勢谷は一瞬意味がわからないという顔をしたけど、すぐに理解したみたいで、






『ふふ、藤ヶ谷先輩も。来週もサボれよ、現社(^^)笑』





俺の真似して言ってきた。面白い奴だ。来週の現社が楽しみになった気がする。




伊勢谷とわかれて、保険室に向かう。
北山のヤツいるかな。




保険室をのぞくと、もう北山の姿はなかった。




あいつ……

絶対後で文句言ってやる。

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