ポートマフィア ページ9
姐さんと話していると部下が来て首領がすぐに来るようにとの伝言を受けてすぐに向かった。
首領執務室の前に来ると彼と兄さんの声がした。ノックをすれば「どうぞ」の声がかかり、執務室に入る。
「Aちゃんも来たね。急に呼び出して済まないね。」
「いえ、首領の命とあらば。」
「あ、手前は昨日のチビ女。」
「私は女の子なので中也くんのようなちっちゃい男の子と一緒にしないでくれるかしら?」
「あ!?ちっちゃいは余計だ!だからこれから伸びんだよ!!」
「はい、その辺で。ほんとに君たちは一昨日会ったばかりなのに仲がいいねえ。」
そうして本題に入る。
蘭堂さんは首領に言われて席を外した。
兎に角蘇った先代をどうにかするのが先決だ。
「時間はあまりなさそうだし、2人で間に合うかな」
「2人?2人じゃないよ。そこの中也くんにも手伝ってもらいなさい。」
『はぁ!?』
3人が同時に叫ぶ。
「何トボけた事云ってんだ手前ぶっ飛ば」「嫌だよ絶対何でこんなやつと一緒」「お言葉ですが兄さんと私で十分」「すぞ、誰がそんなふざけた話」「じゃなくちゃならないのさ」「戦闘能力の塊より頭を使った方が」「んじゃねぇぞコラ!」
「一緒に叫ぶのやめなさい。中也くん。自分が命令を拒める状況にない事は判っているよね?」
「何それ汚」「い気になんじゃねえタコ!」「わたしは教育係の仕事が」「も森さんはそうやって!」
「はいはい、Aちゃんはどさくさに紛れて逃げようとしない。とにかくこれは命令だ。万一仲違いによって任務を疎かにしたという報告が入ったら判っているね?」
首領の微笑みに言い返す言葉もない。
「返事は?」
「……はい」
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:双藍 | 作成日時:2020年10月6日 1時