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銀の託宣 ページ5
兄さんは首領から『銀の託宣』を受け取った。
墓から甦った先代の噂を突き止めるために。
「ところで、さっき云ってた僕らに似た人を知ってるって、誰のこと?」
首領は少し微笑むと曖昧な悲しみの表情を滲ませて云った。
「私だよ。」
兄さんはそうなのかもしれないが私は恐らく違う。
何故ならこの世界で生きる人間は誰一人として私の本当の姿を知らないのだから。
偽りの私は兄さんを真似、兄さん、そしてポートマフィアに忠誠を誓った存在。
この頃兄さんはまだ正式にマフィアとなっていなかったが、私はマフィアの中では指折りの体術使いらしく新人に体術を教え込むための教育係兼尾崎紅葉幹部補佐をしていた。
姐さんの幹部補佐ではあるものの殆どは会合の参加につきそう等の事で作法を教わったりする程度で殆どは新人教育係に徹していた。
尚、会合の際は姿を偽っていた為、ポートマフィア外の人間は私を見てもマフィアの人間だとは気が付かない。
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作者名:双藍 | 作成日時:2020年10月6日 1時