18:不吉な夢 ページ19
★☆★
どうして、こうなってしまったのか。
また、同じ過ちを犯してしまった。
これじゃあ、四年半前と一緒じゃないか。
嫌、死なないで……。
私をひとりにしないで……。
★☆★
ゆっくりを目を開けた。少し眩しく感じて、頭がクラッとする。ここは、保健室のようだ。
上半身を起こし、寝惚けていた脳を働かす。私が憶えているのは体育の授業の時、ぼーとクラスメイト達を見ていたことくらいだ。
うーん、何で寝ていたんだろうと頭をひねっていると、シャッとカーテンが開いた。ビクッと肩が揺れた。
「あ、出水」
カーテンを開けたのは保険の先生ではなく、同じ隊の出水だった。私の反応を見て出水は、
出水「起きてたんだな」
「さっき」
出水「太刀川さんが大丈夫なら本部に来て良いってよ」
「大丈夫。ちゃんと任務は熟せるよ」
出水は鞄と制服を放り投げた。そういえば、私は体操服のままだった。
出水「外にいるからな」
さっき見た夢のことを考えながら、制服に着替えた。崩壊した三門市、血を流す人々、そして、××も、みんなが死んでいた。先日からずっと似たような夢を何度も見ている。
寝不足な理由の一つである。少し眠っていたからか、頭痛も吐き気も少しはマシになった。
着替えを済ませ、出水が持ってきた鞄の中身を忘れ物がないか確認する。特に何もなかったので、静かに保健室出た。
そして、いつもと変わらぬように出水と供にボーダー本部へ向かった。
187人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - 続き気になるー!本当に面白いです!できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ! (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋イノラ猫 | 作成日時:2018年9月2日 0時