19:斬り捨て ページ20
本部に到着し、隊室へ向かう。けれど、私はあまり向かいたくはない。今、太刀川さんに会ったら、きっと、全て見透かされて、私が悪いのに逆ギレしてしまう。
太刀川隊の隊室の前に着いてしまった。とりあえず、心を落ち着かせて中に入った。
「…お疲れ様です」
既にトリオン体の太刀川さんは私達を見て、「おう」と言うだけだった。そして、先に来ていた国近先輩と何やら話をしていた。まぁ不思議な光景では無い。普通のことだ。
私のことなど見ずに、太刀川さんは問いかけた。
太刀川「A、やれんのか？」
「…はい。ただの貧血だったので。それに、トリオン体なら具合が悪くても関係無いでしょ」
太刀川「ま、そうだな」
馬鹿は風邪ひかないって言うけど、と心の中で呟いた。鞄を置いて、トリオン体に換装する。そして、先に防衛任務についていた東隊と入れ替わる。その際、東さんに話しかけられた。
東「A、最近見かけないが元気にしてるか？」
「はい、大丈夫です。今度、御指南よろしくお願いします」
東「あぁ、いつでも良いぞ」
「ありがとうございます。では」
東さんと別れ、定位置に着く。時折、雑談もしながら、近界民が現れるのを待つ。交代間際、やっと敵が登場。近くにいたのは、私だったので、アステロイドなどで倒す。一匹だけだったので、早く片付いた。
「ふぅ」
太刀川「終わったな」
「っ！…そうですね」
一息ついた時、何故か太刀川さんが後ろにいて、勢い良く振り返った。次の瞬間、目の前が真っ白になった。
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ゆう - 続き気になるー！本当に面白いです！できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (
レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋イノラ猫 | 作成日時：2018年9月2日 0時
