09:馬か鹿か ページ11
「もう一度言ってください」
無事に遠征艇が三角市に着いた時は、昼過ぎくらいで、隊長達は報告をしに会議室へ、私達は待機を命じられていた。
帰ってきた太刀川さんは、入ってきて早々、「玉狛に黒トリガー取りに行くぞ」と言う。そして、冒頭に戻るわけだ。
太刀川「だから、玉狛に…」
出水「「何故?!」」
意図の読めない太刀川さんの言葉に出水と私の疑問がかぶる。国近先輩は、テレビゲームに夢中で、唯我は私達の近くでやんややんやと騒ぎ立てるが、無視だ。
玉狛の黒トリガーと言ったら、迅さんの『風刃』しか思い浮かばない。私達がいない間に何があったのか。
太刀川「玉狛が黒トリガーを持った近界民を向かい入れたらしい。で、なんだっけ?えー、三輪隊と遠征艇部隊で奪いに行くことになった」
「この短時間に内容忘れるとか本当に馬鹿ですね」
出水「A、太刀川さんは手遅れなんだよ。で、いつですか?」
太刀川「今日の夜。だから、A、寝ろ」
「は?…確実じゃないですからね」
一瞬にして、太刀川さんの意図を読み取り、そう言った私は棚を漁り、睡眠薬を飲んだ。これは、私用だ。
「ソファー借りる」
器用にソファーに横になって眠りにつく。ベイルアウト用のベッドは硬いからなんか嫌だ。だから、“ いつも ”こうして眠る。
出水と唯我がやりとりを聞き流す。唯我の「出水先輩」と泣きそうな声を最後に、私の記憶は途切れた。
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ゆう - 続き気になるー!本当に面白いです!できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ! (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋イノラ猫 | 作成日時:2018年9月2日 0時