検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:59,293 hit

07:私情無用 ページ9

遠征当日。

今回の遠征部隊の太刀川隊、冬島隊、風間隊の隊員達が続々と集合して行く。今回が初めてって訳じゃ無いから緊張はしていない。けど、何故か心がざわつく。

多分、この短期間に色々なことがあったからだろう。迅さんに会って、三輪と会話をした。それだけが私にとっては凄く濃い内容で精神が疲れたのだ。


ふと、出水と目が合う。



出水「…切り替えろよ」

「わかってる」



出水が何かしら感じとっているのなら太刀川さんには既にバレているだろう。あの人、そういうことは鋭いから。脳の無駄遣いだと思う。

私はわかり易いらしい。以前、隠し事が上手く出来ないため、聞いたことがある。
本当に面倒な隊に所属してしまったものだ。これも太刀川さんのせいだ。

時間となり、次々と遠征艇へ乗り込んで行く中、「A」と、呼ばれ振り返る。後ろには見送りに来たらしい迅さんが、心配そうな表情で私を見ていた。



迅「…秀次には言ってないから」

「そうですか。言ったとするなら貴方としゅ、三輪を殺して私も死にますから」

迅「Aらしくないな。まぁ、遠征気を付けてな」

「そうですか?…善処します」



迅さんは最後に微笑んで私の頭を撫でる。子供扱いされている気がして嫌だったが、抵抗するのも面倒で、そのままにしておいた。

出発時刻を鬼怒田さんに告げる。私は彼から離れ、遠征艇へ乗り込んだ。そして、



「迅さん、私の人生は私が決めるから」



迅さんへ向けて、そう言うと、遠征艇の扉が閉じた。

08:暗中模索→←06:敵味方



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (70 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
187人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆう - 続き気になるー!本当に面白いです!できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ! (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:緋イノラ猫 | 作成日時:2018年9月2日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。