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「A」と、名前を呼ばれてからどれくらい経っただろう。実際は数十秒も経ってないけれど、この沈黙が長く感じる。
真「俺は……喧嘩も強くないし、いざって時にドジったりして、情けないとこばっかAに見せてるし」
『……そんなこと、ないよ』
真「………でも、でも」
真っ直ぐに、真一郎が私を見る。
あ、目が合った。いつもと違う、目だ。
真「でも、Aを想う気持ちは誰にも負けない。俺は…これから先、ずっとAの隣で笑っていたい」
え、まって。これって……まって、真一郎。
真「A」
また、もう一度、名前を呼ばれる。
真「俺と、結婚してください」
うそ、うそ。プロポーズ、だ。結婚って、なんで、今。
真「………A？」
私が黙りこくってしまったからだろうか、真一郎の表情が曇り出す。
真「あ、えっと」
『真一郎……大好き』
真「え、」
『……よろしく、お願いします』
真「A…！」
『わっ、真一郎！？』
私の返事を聞いた瞬間、真一郎に押し倒されるような形で抱きしめられた。待って、ここ外＿＿＿
「「「おめでとう〜！」」」
一部始終を見ていたのか、周りには数十名のギャラリーがいて、拍手やおめでとうと祝福の言葉が飛び交っていた。
真「や、やべ。人前で…ごめんA」
『……ふふ、なんで謝るの。いいじゃん別に』
真「えっ？」
『真一郎、私もずっと真一郎の隣で笑っていたい。真一郎を想う気持ちも誰にも負けないし、これから先だってずっと、真一郎のこと愛してるよ』
真「！！お、俺だってそうだからな」
『はいはい』
真「あー！本気にしてないだろ！」
『そんなことないよ？』
真「おい…！」
ああ、どうしよう。すごく嬉しい。幸せだ。
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＿＿＿幸せは、そう長くは続かない。
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莉子 - 真一郎くんメイン少ないので、めちゃくちゃ嬉しいです！書くの上手すぎて、、続き待ってます！ (2021年8月25日 23時) (
レス) id: edecdc2707 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 莉々菜さん» コメントありがとうございます(T ^ T)頑張って更新しますね！ (2021年8月25日 20時) (レス) id: e2b8e87ba6 (このIDを非表示/違反報告)
莉々菜 - 面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: 6a513c408b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤ | 作成日時：2021年7月12日 3時
