episode４０ ページ43
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いつからだろう、無理に明るく振舞って、本当の自分を隠して。
家出をするまでは毎日
何もすることがないから、部屋ではいつもベッドの中にいた。だから今でもその時の習慣が抜けなくて、よく眠るようになった。
2年生になっても絡んでくる奴は多かった。レオナ先輩に助けて貰ってからの数週間は大丈夫だったけれど、やっぱりそれでも減らなかった。
『………死にたい』
人通りの少ない廊下でそう呟いた。一気に涙が溢れ出てきた。ずっとずっと我慢していた分、声を押し殺して長く泣いていた。
「可愛い顔が勿体ないッスよ」
いきなり声をかけられた。どこかで聞いたことのある声。
「Aさん……ッスよね。マネージャー、いつもありがとうございますッス！」
『あ………マジフト部の、1年生』
つい最近入学してきた1年生の、ラギー・ブッチだった。部活中に声を聞いたことがあったから、どこかでって思ったのかななんて考えていたら
「………Aさんは泣いているよりも笑ってる方が似合ってるッスよ、ほら！」
『！！！……え、手が勝手に…？』
「シシシッ！オレのユニーク魔法ッス。Aさんには特別に教えてあげるッスよ！」
それからよくラギーと話すようになった。彼もまたいじめられていることを知った。それは私をいじめてきた奴らだった。
スラム出身だからと言う理由で。女だからと言う理由で。どちらも理不尽なことだった。
沢山話していくうちに、ラギーと同じ誕生日ということを知った。それがなぜだか嬉しくて。その時初めてラギーに抱きついた。
最初は驚いていたけれど、優しく抱き返してくれた。それがすごく嬉しかった。ああ、私を受け入れてくれたんだって。
暫くしてラギーに対するいじめも無くなり、私を馬鹿にする人も減った。
レオナ先輩が�犇軌薛瓩鬚靴討�れたらしく、ラギーはレオナ先輩のお世話係的なポジションに就いて、それからは今までと違って毎日が楽しく感じた。
2年生でけーくんと出会い、トレイやリドルを紹介してくれた。けーくんは色んな人と知り合いだから、沢山の人と話すようになった。
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ミヤ(プロフ) - リリィさん» コメントありがとうございます〜！！更新頑張れます！！！ (2020年8月4日 18時) (
レス) id: 60cbf0898d (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年8月4日 16時) (レス) id: 36b39b29b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤ | 作成日時：2020年5月27日 20時
