episode３８ ページ41
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『……っ！お、お兄ちゃん…？どうし___』
ｸﾛｰﾄﾞ「ふざけるな！！なんでお前が…なんで！！」
急に兄が大声を上げた。兄の変貌ぶりに驚きが隠せなかった。
『や、やめてよ……なんで？お兄ちゃん、は、私のこと嫌い、なの…？』
ｸﾛｰﾄﾞ「嫌いに決まってるだろ！オレはお前の自慢話をどれだけ我慢して聞いていたか……お前が5歳でユニーク魔法を完成させた時だって、オレは…オレは！！」
頭の中が空っぽになった。今まで仲の良かったお兄ちゃん。あれは全部演技だったの？“仲良し兄妹”を演じていたの？
『そ、そんな……私は、お兄ちゃんが』
ｸﾛｰﾄﾞ「黙れ!!!!お前の声なんかもう聞きたくない……いらないんだよお前なんか……!!!!」
『いら、ない…？』
母「クロード、落ち着きなさい！」
父「これはきっと何かの間違いだ。今からNRCに問い合わせて確認してみよう」
ｸﾛｰﾄﾞ「………もういいさ、オレは……」
あんなに優しかったお兄ちゃんが人が変わったように、私のことを罵って叩いて。そして＿＿＿＿
父「！！クロードの周りが、黒い…？」
母「これは……」
私は一目見てわかった。兄の負の感情が溢れすぎて、暴走してしまうことを。魔力を使いすぎるとブロットが溜まる。そしてそのブロットが溜まりすぎると
ｸﾛｰﾄﾞ「……全部、全部お前のせいだ！お前が生まれて来なければ……お前が！！！」
………オーバーブロットをしてしまう。オーバーブロットは早くとめないと命が危ない。私は知っていた。でも……
『あ……おに、いちゃ……私、』
母「何してるのA！お前のユニーク魔法はこういう時に使うんじゃないの！？他では使い道さえないのに！」
父「A！早くしろ！私たちだけでは止めることはできない…！！」
父と母の呼び掛けなんて聞こえなかった。何も聞こえていなかった。お兄ちゃんに�爐い蕕覆き瓩噺世錣譴燭海箸�あまりにも衝撃的で、悲しくて。
そして2時間後＿＿＿＿兄は元の姿に戻り、その場に倒れ込んだ。そしてそのまま眠りについた。
兄はずっと起きなかった。医者に診てもらったけれど、どの医者も「生きているのか死んでいるのか分からない」というのだ。
父も母もすっかり変わった。父はあれから私に毎日のように暴力を。母は兄がしていたように罵声を浴びせた。
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ミヤ(プロフ) - リリィさん» コメントありがとうございます〜！！更新頑張れます！！！ (2020年8月4日 18時) (
レス) id: 60cbf0898d (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年8月4日 16時) (レス) id: 36b39b29b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤ | 作成日時：2020年5月27日 20時
