11話 ページ13
冷たい海に流されて、時間は
どれくらい経ったのだろう。
...いや、今はそんな事はどうだっていい
どうやらこの冷たい感触が
私は心地よくなってしまったらしい
「＿＿＿っ!!」
ふと、上の方から声がした。
...聞き覚えが.....あるな
「＿＿っA!! 起きて!!」
トレイシーの声だった
彼女が私を呼んでる...早く、行かないと!!
そう思って私は声がする方へと
向かって行った
「...........」
誰かが私を見ていたとは知らずに。
......................................................
身体が誰かに揺らされている
感覚を感じ目を開くと
目を真っ赤に腫らしたトレイシーと目が合った。
私は起き上がり、トレイシーに苦笑いした。
「...また、迷惑かけたな」
トレイシーは目から涙を流し
「A〜っ!!心配したんだよバカぁぁあっ」
と叫びながら、私を叩いた。
.....痛くはない
「ごめん、心配かけて」
そう言い、トレイシーの頭を撫でながら
泣き止むのを待った。
「...A、ライリーさんに踏まれた所
血が出たりしてたから...包帯...
僕が巻いていいかな?」
...古傷はあまり見られたくないけど
トレイシーなら...良いかな...
私は何も言わずに上半身に
着ていたものを脱ぐと
トレイシーも何も言わずに傷の手当を始めた。
「言うか迷ったけど...実は
ナワーブくんがライリーさんに
大怪我させて...その罰として
当分ゲームに出れなくなったんだ」
「え...ナワーブが...ライリーに
大怪我をさせた?!
...ゲームにも出れないって....」
トレイシーは、私の身体に
包帯を巻きながら頷いた。
「うん...ナワーブくんが気絶する程
ライリーさんの顔、血塗れになって
大変だったけど...僕は可哀想とは思わないよ
Aに怪我させたからね!!」
...ナワーブに助けてもらってばっかだけど
なんでこんなに私を助けてくれるんだ...?
私はそう思っていたその時
「トレイシー、Aの容態は.....」
ナワーブが部屋に入って来たが
....そうなるのも当たり前か...
ドアが開きっぱなしの状態だった為
私の醜い上半身がナワーブに見られてしまった。
...最悪だ。
私は上半身を手で隠しながら
「ナワーブ...悪いが、出てくれ」
と言うと、頬を赤く染めた顔を抑えながら
「も、申し訳ない...」と言って出て行った。
「A、ごめんね」
トレイシーは部屋に鍵を
かけながらそう言った。
....ナワーブにだけは見られたくなかった。
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【湖の宝石】(プロフ) - 更新不可能になったんですね…了解しました (2021年7月20日 23時) (
レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
カラクリ - いや、好きです。←ナワーブイケメン過ぎやしませんかい？いや、陰キャ組がイケメンなのか、そうか、ほぉ、知ってる←おい (2021年6月27日 11時) (レス) id: cc4f50c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - イソペの口調がwww可愛くないかっこいい好き← (2020年8月6日 8時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
テノヒラ - もちもち瑠奈さん» 同じ状態になってて草((( (2020年5月18日 15時) (レス) id: 0b1665532f (このIDを非表示/違反報告)
もちもち瑠奈 - 15話にてイライ｢確か、納棺師が__」ワイ｢ｶｯ（勝ち誇った笑み）！！ｺﾞｯﾎｺﾞｯﾎｹﾞｯﾎ (2020年5月17日 14時) (レス) id: 99343ee943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ko57 | 作成日時：2018年12月31日 22時
