8話 振っちゃいけない話もある ページ8
「Aはアンバーと仲がいいんだよね?前にアンバーからあなたの話を聞いたことがあるんだ」
旅人の言葉にAは驚く。
まさか自分のことが2人の間で話題に出るとは思いもしていなかった。
「そうなの?……アンバーは私の事なんて言ってたの?変なこと言われてないわよね!?」
「えーと確か、『Aは真面目でガイア先輩にいつも振り回されてるんだよね。あと、生真面目すぎてたまにズレたことしたりするんだよ!旅人も揶揄うときは気をつけて!』っいてたぞ」
同期だし、騎士団の中で1番仲がいい故か中々に的をいている。
―――だとしても私を知らない人にそんなこと言わなくってもいいじゃない!
「ふふ、Aとアンバーは仲が良いんだね。………道中どうせならアンバーとの事や騎士団でのAことを聞きたいな」
「!オイラも聞きたいんだぞ!あと、しょうがないからお前の家族の自慢も聞いてやるぞ!」
「あら?そんなこと言われたら一日中喋っちゃうわよ?」
Aの言葉に2人は笑いながら道を進む。
幸いにもその日は怪我することなくヒルチャール討伐の任務を完遂することが出来た。
しかし、本当にAが一日中家族の自慢話だけで一日日が暮れそうだったのでパイモンは二度と家族の話は降らないと心に決めた。
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作者名:コカゼ ナヅ | 作成日時:2023年7月10日 2時