続 ページ10
『待って白原くん！もうその人ダウンしてるから！』
｢えっ、でもコイツAちゃんに手出そうとしてたし…｣
『いやいやいや、いいから！もう充分だから！』
白原くんは私の必死の訴えにうーんと考え込む仕草をした後、右ストレートを男の顔面に決めてから手を離した。
｢今日のところはこれで勘弁してあげる。Aちゃんに感謝してね｣
『い、痛そう…』
｢だいじょーぶ。さ、こんなとこ早くでちゃおうよ｣
自然に私の手を取った白原くんに連れられて裏路地を出る。表通りの空気に何だか安心してほっと一息つく。
｢よし、じゃあ行こっか｣
『え？どこに？』
腕を掴まれたまま再び歩き出す
｢喫茶店ー｣
助けてあげたんだから付き合ってくれてもいいでしょ、と笑顔で言われて言葉に詰まる。
そうこうしている間に喫茶店に到着して、表通りが見える窓際の席に座らされた。
｢で、さっきも聞いたけど俺、なんでAちゃんに避けられてるの？｣
『そ、それは…』
｢俺の事嫌いなの？｣
ここで嫌いといえばもう私に関わろうとしないだろうか。そんな考えが頭をよぎった。
『…う、ん。』
罪悪感で目を逸らしながら言った私の顔を白原くんが両手で包んで強制的に目が合う。
｢本当にそう思うならちゃんと目を見て言って。｣
その言葉と白原くんの眼差しに、罪悪感に負けた私は洗いざらい話した。
『私、ツッパリとは絡むなって親からきつく言われてて…。』
｢そっか！｣
話し終わった時、何故か白原くんは嬉しそうな顔をしていた。
｢Aちゃんに嫌われたのかと思ってたから良かった！あと俺ツッパリじゃないから。ヤンキーだから！｣
『や、やんきー？』
｢うん。とにかくツッパリじゃないから、これで親の件も解決！｣
やー、良かった良かったと上機嫌で笑っている白原くん。やんきーって言うのが何かは分からないけど、ツッパリじゃないならいい…のかな？
それを聞いて何故かほっとした私を他所に、うんうんと何かを自己完結した白原くんの爆弾発言に私が驚くまであと5秒
.
.
｢じゃあ、Aちゃん。俺と付き合ってよ｣
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pico(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエスト了解致しました！少々お時間下さい。 (2019年1月1日 22時) (
レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで夢主と片桐が相良様を騙してるのが見たいです(騙された大賞みたいな感じで) (2019年1月1日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» 了解致しました！両方書かせていただきますね!!期待せずにお待ちください！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - picoさん» はい！！忙しければ片方で大丈夫です！ (2018年12月28日 15時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» リクエストありがとうございますー！それは片桐さんのお話と相良さんのお話をそれぞれ1話ずつ、ということでいいんでしょうか…？ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pico | 作成日時：2018年11月20日 23時
