続々 ページ28
｢おいA逃げろ！｣
｢ﾊﾊｯ逃がさねーよ。この子ボコしたらお前はどんな顔するかなァ相良｣
ニヤニヤ相良さんと私を見比べる男
相良さんは苦虫を噛み潰したような顔をしている
『殴りたいなら私を殴ればいいでしょ!!』
｢じゃあ望み通りにしてやるよ｣
振り上げられた拳にぎゅっと目をつぶった
…が、次の瞬間殴られた衝撃や痛みはなく、温かいものに体を包まれる感覚が。
『え…』
目を開けると目の前に相良さんの顔があった
ぐっと1度呻いた相良さんは、近くにあった鉄材を拾い上げる
こちらを見た相良さんと目が会った瞬間にぼそっと呟かれた
｢…もう我慢すんのはやめた｣
相良さんの顔がだんだん近付いてくる
焦点が合わなくなると唇に柔らかい感触を感じた
私が何を言う間もなく、地面を蹴って鉄材片手に敵の群れに突っ込んで行く相良さん
ダメージは回復していないはずなのに何故かさっきより勢いが増している
.
混乱した頭でぼーっと相良さんの背中を見ていると、いつの間にか地面に立っているのは私と相良さんの2人だけになっていた
鉄材を放り投げた傷だらけの相良さんがこちらに向かってくる
｢待たせたな｣
無骨な手が頬を撫でた
｢ほら、帰るぞ｣
低く落ち着く声が耳に届く
｢おいどうした。肩が痛むのか｣
優しい瞳が顔を覗き込む
あれ、こんなだと私……
『…私、勘違いしそう』
｢あ？何をだよ｣
何かが吹っ切れたように笑う相良さんの顔を初めて見た
『だって、だって今まで相良さんにあんなに優しく触れられたり声を掛けられたり気にかけられたことなかったから…だから…』
勘違い、しちゃいそうです…
小さな声で呟いた私をじっと見つめていた相良さんに優しく腕を引っ張られてぎゅっと抱きしめられた
｢…勘違いしろよ｣
『え……』
…期待してもいいんだろうか。
…いや、でもやっぱり違うか。
あんなにずっと断られ続けたのに今更そんなことがあるはずない。
俯いた私の考えていたことを察したのか、相良さんがため息をついた
｢1度しか言わねぇからよく聞いとけよ。
……A、お前が好きだ。｣
今度こそ頭が真っ白になった私に相良さんが追い討ちをかける
｢……だいたい俺が柄にもなくお前の為を思って我慢してやってたのにあんなこと言われてよ、流石に我慢の限界だっつーの。｣
あんなことって言うのは私が相良さんを庇ったりした時の言葉のことだろうか。
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pico(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエスト了解致しました！少々お時間下さい。 (2019年1月1日 22時) (
レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで夢主と片桐が相良様を騙してるのが見たいです(騙された大賞みたいな感じで) (2019年1月1日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» 了解致しました！両方書かせていただきますね!!期待せずにお待ちください！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - picoさん» はい！！忙しければ片方で大丈夫です！ (2018年12月28日 15時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» リクエストありがとうございますー！それは片桐さんのお話と相良さんのお話をそれぞれ1話ずつ、ということでいいんでしょうか…？ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pico | 作成日時：2018年11月20日 23時
