伊藤真司 ページ24
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『あはは、三橋くんってほんと面白いよねー』
｢俺は天才だからな！｣
はーっはっは！と机の上に立って腰に手を当てる三橋と、それを見てまた面白そうに笑うAちゃんを見てため息がでた
耐えろ、俺…。
『どしたの？伊藤くん』
｢んー、いや…｣
｢いとーはつまんねーヤツだな！そーだ、Aちゃんまだ返事保留にしてんだろ？なら、｣
俺とお付き合いしませんか？
そんなキザなセリフと共に片膝をついてAちゃんに手を出した三橋にとうとう我慢の限界が来た
ブチッという音が頭の奥でなった気がする
ギロっと三橋の方を睨むとチッと舌打ちをされた
舌打ちしたいのはこっちだこの野郎…！
『うわっ、』
衝動のままにAちゃんの手をガっと掴んで教室を飛び出す
周りの声と視線が突き刺さるがお構い無しに屋上へと続く階段を無言で突き進む
途中、戸惑ったように俺の名前を呼ぶAちゃんの声が聞こえたが、それ以上にさっきの光景が頭にこびりついて離れない
屋上に着くと周りからは見えない位置に移動して華奢な肩を壁に押し付けた
『い、伊藤くん…』
｢俺、Aちゃんが思ってるほど余裕ねぇから。｣
噛み付くように口付ける
『ん、んぅ…や、』
｢逃げないで｣
『ま、って…』
｢待てない｣
俺はもう十分待ったよ、Aちゃん。
告白して保留にされたのが一週間前
そこから三橋を筆頭に今井や智司、挙句にはあの相良にまで言い寄られるAちゃんを見てよく今まで我慢したと自分でも思う
Aちゃんはさっきの三橋からの告白を冗談だと思ってるのかも知んねぇけど、あいつマジだからね。
言いたいことが浮かんでは消えていって、言葉になる前に口の中で掻き消える
『っ、んっ！』
息が苦しくなったAちゃんが必死で俺の胸を叩く感覚にようやくハッとした俺は絶望した
｢あ、ご、ごめんAちゃん！付き合ってもねぇのにこんなこと…｣
『え、と…いちおう、だい、じょうぶ…。』
｢ほんとごめん。最低だな、俺…｣
Aちゃん嫌がってたのに、無理矢理…。
申し訳なさと衝動を抑えきれなかった情けなさと、なによりAちゃんに嫌われたかもしれないという恐怖で下げた頭を上げられない。
『あの、ほんと大丈夫だから。顔上げて伊藤くん』
おずおずと顔を上げて見たAちゃんの顔に俺は目を見開いた
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pico(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエスト了解致しました！少々お時間下さい。 (2019年1月1日 22時) (
レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで夢主と片桐が相良様を騙してるのが見たいです(騙された大賞みたいな感じで) (2019年1月1日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» 了解致しました！両方書かせていただきますね!!期待せずにお待ちください！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - picoさん» はい！！忙しければ片方で大丈夫です！ (2018年12月28日 15時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» リクエストありがとうございますー！それは片桐さんのお話と相良さんのお話をそれぞれ1話ずつ、ということでいいんでしょうか…？ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pico | 作成日時：2018年11月20日 23時
