相良猛 リクエスト ページ16
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｢おい、もっとこっち寄れ｣
学校帰り、天気予報通りに雨が降り、持っていた傘で相合傘をして歩く二人
傘からはみ出した私が少し濡れそうになっていたのを見た猛が、ぐっと私の肩を抱き寄せた
空いていた二人の間の距離がなくなり、ぐっと密着する体勢にじわっと頬が熱くなる
照れ隠しにはあぁ〜と吐いた息で手を温めていると、私が寒がっていると勘違いしたのか手を握りこまれる。私より一回りも二回りも大きい猛の無骨な手に見た目とは裏腹に優しくそっと包まれた。
『猛？』
｢なんだよ。｣
そのまま猛の制服のポケットの中に突っ込まれて、思わず顔を覗き込んで名前を呼べば｢俺だってさみぃんだよ｣と返されてしまった。
…本当に猛は私の心を掴むのが上手だなぁ。
そのまま商店街を横切って開久に向かおうと歩いていると、前から見慣れた2人組が歩いてきた。
｢おっ、相良とAちゃんじゃねーか｣
｢ｹｯ、相合傘たぁお熱いこって！｣
手を振りながらこちらに向かってくる伊藤くんとは対照的に、三橋くんは両手を頭の後ろで組んで口を尖らせていた
『やっほー、お二人さん』
｢ﾊｯ、男の嫉妬は醜いなぁ、三橋ィ？｣
｢んだとコラァ！｣
猛の煽るようなそのセリフに、二人の間でバチバチと火花が飛び散った
『ちょっ、やめて猛！喧嘩しないで！！』
｢そーだぞお前ら。三橋も嫉妬すんなって！｣
｢嫉妬してねーわ！誰がこんな女に…｣
｢あぁ！？Aがこんな女だと…？｣
ぶっ殺す！！！と叫びながら三橋くんに突っ込む猛に、喜んでいいのか怒ればいいのか…
さっきまでの私専用の優しい彼氏モードの猛にドキドキしていたのはなんだったのか、三橋くんと会った瞬間に狂犬モードに入ってしまった猛にため息を一つ吐く
横でごめんよAちゃんと眉毛を下げて謝る伊藤くんに、お互い大変だねと笑うと、そうだねと苦笑いを返された
｢おい、なに人の女と仲良く笑い合ってんだてめぇ、伊藤ォ！！｣
『あー、もう…猛、いいから帰るよ！』
｢ほら、三橋も行くぞ！｣
｢引っ張んじゃねぇよ伊藤！！｣
三橋くんと掴み合いをしていた猛が伊藤くんに向かって叫んだ。これ以上ここに居るとお互いに怪我しそうだと判断した私と伊藤くんは、それぞれ三橋くんと猛を引き剥がした
｢おいA離せ！｣
猛の手を掴んだ私の腕を荒い言葉遣いとは裏腹に、そっと壊れ物でも扱うかのように優しく掴む猛
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pico(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエスト了解致しました！少々お時間下さい。 (2019年1月1日 22時) (
レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで夢主と片桐が相良様を騙してるのが見たいです(騙された大賞みたいな感じで) (2019年1月1日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» 了解致しました！両方書かせていただきますね!!期待せずにお待ちください！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - picoさん» はい！！忙しければ片方で大丈夫です！ (2018年12月28日 15時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» リクエストありがとうございますー！それは片桐さんのお話と相良さんのお話をそれぞれ1話ずつ、ということでいいんでしょうか…？ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pico | 作成日時：2018年11月20日 23時
