【ゲゲゲの鬼太郎】鈴鹿御前の末裔31

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「....重ねるですって？ふざけたことを........あの男は私を裏切った！愛していたのに....っ！！！」









「....ぇ、(泣いてる...心が、)」






昔のことを思い出し怒りの感情を見せているグレイスだが、優人には心の中の彼女は泣いているように何故か感じていた







「私は人間になる覚悟だってあった....ｯ........なのにあいつは！！！！」







「ぐあぁｯｯｯ」









「優人！やめろ！お前の狙いはあたしでしょ！！！(ｯ....技を放てば優人に当たる...くそっ!!!!)」





手をかざし技を発動させようとするが優人がグレイスの視界に被っていて打つ事が出来ない







「....ｯ....さぁ命乞いをするなら今よ、坊や？」





「っ....そんな事、しな....ぃ」







「なんですって？」







「ばか！こんな時になにアホみたいに強がってんの！！！」







「だっ....てｯ........信じてるから...波音....さんの...こ、と！」








「っ....優人....ｯ」





いつだって優人はそうだった






弱いのにどんな時でも自分より他人を優先するし、無条件に誰かを信じようとする






それが妖怪だとしても....









彼は関係なく手を差し伸べる、優しさを持っている









だから波音はそんな彼だから惹かれ好きになった....







それなのに西洋妖怪の事に頭がいっぱいでそんな大事なことを忘れていた








「何故！何故なの！！人間なんて裏切る生き物でしょう！？なのにどうしてなのｯｯｯｯ」







「もしかしてあなたも恋を....？だから人間を憎んで......？」







「ええそうよ。いい機会だから少し昔話をしましょうか？」

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