〉救世主 ページ16
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家を飛び出してから
泣きながら駅へと向かって一人で歩く。
とは言っても、終電はもうない。
家を飛び出せば追いかけてきてくれるかな？
…なんて期待をした私が馬鹿だった。
『…うぅっ』
信じていたのに。
ただただ悔しかった。
〜♪
その時電話が鳴り、
誰からなのか名前も見ずに出た。
「…え、出た」
その声は旦那ではなくて…
「もしもし？A？」
…翔太だった。
『…っぐす』
翔「もしかしてお前…泣いてんの？」
『なっ、泣いてなんか…ひくっ』
翔「…今どこいんの？」
『山梨…』
翔「すぐ行くから待ってろ」
『え？ここまで何時間かかると思ってんの！？適当に泊まって明日帰るから大丈夫…』
車で来れば３〜４時間はザラに掛かる。
翔「…いいから待ってろ」
そのまま切られた電話。
…きっと本当に来るつもりだろう。
私はそのまま近くのファミレスに入って
翔太を待つことにした。
.
渡辺翔太着いた
携帯をボーッといじっていたら
あっという間に着いたらしい。
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『…本当に来てくれたんだ』
翔「当たり前だろ？泣いてるお前一人で放っとけるかよ」
そう言って助手席に座る私の頭を撫でてくれた。
その優しさにまた涙が溢れてしまう。
翔「今日は付き合ってやるから、思う存分泣け」
『…っうぅ。ありがと』
そのまま泣き続け、
少し落ち着いた頃に都内へと車を走らせた。
その道中に先ほどの出来事を全て話した。
翔「うーわ、まじ？ありえねぇな」
『あーなんか話したらスッキリした！ありがと！』
翔「…あんま無理すんなよ？」
さっきは怒りで大泣きしてしまったが、
意外とそんなに悲しさはなくて。
多分きっと翔太のおかげ。
翔太がいなかったら
今頃私はどうしていたのやら…
そんなことを考えていたら
だんだん睡魔に襲われてきた。
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ルナルナ(プロフ) - 莉さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです…しかも初コメ。歓喜です(TT)その設定もアリですね、考えさせていただきます。リクエストまでありがとうございました！！ (2020年12月11日 23時) (
レス) id: 01e3878cdd (このIDを非表示/違反報告)
莉(プロフ) - めっちゃ楽しかったです。この後の、もしも結婚し子供が産まれた話が読みたいです！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: 246f5b3bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナルナ
| 作成日時：2020年11月16日 20時
