【鬼滅の刃】ごしん。

什参話　柱合裁判 ページ15

竈門兄妹を捕らえた翌日、緊急柱合裁判を行うことになった。

柱の前…お館様の屋敷の庭で横たわる兄の炭治郎。
鬼の妹、禰豆子は隠に誰にも渡すな、触らせるなと胡蝶さんが言っていた。

「なぁ、霜柱お前なんで愛柱に……」
「宇髄！その話は後にしよう！」

『……』

隊律違反。
冨岡さんが破っていた、のでないとするなら
竈門禰豆子は悪鬼ではないということか。

＿＿少なくとも私は一度も見たことがないがな＿＿

隠が炭治郎を起こすと、柱が騒ぎ始める

…不死川さんがいない
あの人はこういうの一番気にしそうだと思っていたが。

「オイオイ
なんだか面白いことになってるなァ」

不死川さん。
やはりこういう事態には敏感だったようだ。

隠の方が慌てている。
不死川さんが手に禰豆子の入った箱を持っている。
なるほど、胡蝶さんの言いつけを守れなかったからか。

「不死川さん
勝手なことをしないで下さい」

胡蝶さんが怒っている。
あの箱取り返した方がいいのだろうか。

＿＿取り返した方がいい。
　 せっかくの鬼がもったいないだろう？＿＿

不死川さんが箱に刀を突き刺す。

炭治郎と私が飛び出したのは同時だった。

不死川さんが炭治郎に気を取られているうちに箱を手から取る。
そして、彼らの攻防に巻き込まれないような位置に置き、戻る。

「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら柱なんてやめてしまえ！！」


＿＿ははっ、兄の方も期待できそうだ＿＿

また、頭の中で誰かが囁いている

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