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入部してから1年
私はそろそろ限界を迎えていた
「A〜、なんか自分の言いたいこと言えばいいじゃーん」
彼女のせいだ、彼女のせいで表上では仲良くしてくれる子もいるけど、裏では七絵と繋がっている
誰も信じられない
頼れる人もいない
私の理想の高校生活はもう望めないのかな
「今日のスポーツドリンクも美味しいね」
トサカ頭をしている彼はそう言っているが裏でどう思われてるか分からない
分かりたくもない
自分はこう見えても完璧主義で、やりたいことはとことん完璧にやる
テストも完璧に
態度も完璧に
先生からの評価なんて、ほら、簡単
でも唯一完璧でないのは人間関係
真面目にマネージャーしたい人が邪魔されるのはどうなんだろうか
やはり堅苦しい私より愛嬌あるあの子の方がいいのかな
いちばん楽しかったのは小中学校までだった
近所の白とグレーが入っている髪の毛の元気な男の子
「A、バレーしようぜ！！」
懐かしいな
どこから私の人生は間違えたのだろう
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作者名：やなぎ | 作成日時：2024年3月5日 22時
