脱出のその前に side?? ページ4
『ね〜。おニーサン。』
ふと話し掛けてくる男に警戒する。
この男は先程この部屋に入ってきた。
どうやら囚人の様で,囚人服を着ている。
手首や足首には鎖の後が幾つか。
「…なんや。お前。」
相手がどう言った存在かわからない故。
問い掛けてみる。
意外にも返事は直ぐに返ってきた
『ん…ソウだネ。なんの対価も無く言えナイ
からな〜。』
ただ,素直に教えてくれる様子ではなさそうだ。
「何しに来たんや…」
『別に。ちょっと見たらキミガいたの
特に目的はナイし…そうだネ。
おニーサン強そうだよねぇ。ン〜…』
少し片言の様な独特な喋り方をする彼は
不思議な雰囲気を醸し出している。
『…じゃあ,こうしようか。
僕はおニーサンに安全な場所と此処からの脱出
を提供しようか。対価は…なんでもイイや』
「…呑むと思うか？」
『呑まなかった所で,邪魔にはならないシ。
それだったら僕1人で脱出するから。』
質問…と言うよりは口にした疑問に
淡々と答えていく男。
「変なやつ。俺が殺そうとしてきたら？」
『そのトキはそのトキ。強いﾋﾄは好きだからネ
気にしないよ。にしても変なやつかァ…
先生にも言われたねえ。ソレ』
「ﾌﾌｯ。なんやそれw決めた!!俺お前と行くわ」
『オッ。ほんと？なら第1条件成リツ!!
ん〜。適当にヴァイパーとでも呼んで。
おニーサン見たところ軍人サンだよね。
別に名前までは聞かないカラ。』
そう言うとこちらに近づいて足の枷を外してくれる
『ココの国枷だけ頑丈なんだよね。
分解方法探すので大変だったヨ。』
それにしては手際の良い彼は武器を差し出してくる
『いや〜。兵士がナイフ持ってて助かったナ。
剣とナイフどっちがいい？』
質問してくる彼の目は真っ直ぐ
こちらを見つめてくる。
水色の様な青の目は澄んだ海のように見えた。
「じゃあナイフ。」
ナイフを渡すと
彼は部屋の扉に向きこう言った
『おニーサンとは仲良くデキそうだネ。』
その言葉は少し笑っているような。
そんな気がした。
いつの間にか無くなっていた警戒心は
この後に大きく運命をねじ曲げることになる
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Fantasy - (ちなみに私は一度その画面を消してもう一度ひらくと直りました) (2019年8月11日 22時) (
レス) id: fa082eb104 (このIDを非表示/違反報告)
Fantasy - 私もそれでたことありますアプリをインストールうんたらかんからってけど、たまたまそこにいた友達のお母さんが調べてくれたところ、詐欺に近いものらしいです、私はそれを実際には見てないので調べてみたらいいと思います (2019年8月11日 22時) (レス) id: fa082eb104 (このIDを非表示/違反報告)
樂-らく-(プロフ) - とても面白かったです！無理せず頑張って下さいね！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギムレット。 x他1人 | 作成日時：2019年7月28日 20時
