ポアロの常連さん【名探偵コナン】 (ページ3)

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２話ページ3

マ「お待たせいたしました。」

『ありがとうございます。』

コーヒーは数える程しか飲んだことないし、専門家みたいな事はわからないけど、

なんとなく、

どこか、温かみがあって美味しいんだろうな。と思う。

『いただきます…』

…………………苦かった。

マ「まだお客様には早かったですかな？」

『これでも高校３年生ですよ！』

何なんだこの人は…

マ「ふふっ…すみません」

『思ってないですね』

残すのも失礼だし、でも…苦い

マ「よければ、ミルクをいれましょうか？」

『……よろしくお願いします。』

少し、悔しいがまぁ、仕方ない

マ「どうぞ、ミルクです。」

『………美味しい。』

マ「…………」

『どうしたんですか？』

マ「いや…私がこの店をつくる前、私がバイトしていた店にある親子が来たのですが、
その娘さんはまだ小さかったのに、少し背伸びをしてコーヒーを注文したんです。」

『私を見てその話を思い出したと？』

マ「まぁまぁ……それで、その子はコーヒーを飲んだのですが、想像通り苦かったんでしょう。その時の顔が貴方にそっくりでして、……ふ、ふふっ」

『笑ってます？』

マ「その時、その子のお母様とお父様は大爆笑していて、とても印象に残っていました。」

話を聞いた最初は、"この人馬鹿にしてるのか？"と思ったけど、その子の父と母の話を聞いて、どこか引っかかった。

うっすら、覚えてる。私を産んでくれた本物の父と母の記憶。

"もう〜A…だから言ったじゃない"

"あっはははは！！Aだって背伸びしたかっんだろうな〜"

…………もしかしたら、と思った。

『あの、その親子の名前を覚えていますか？』

マ「珍しい名字だったので覚えてますよ。確か……"時雨"さんだったと思います。」

『そ、それって！！こんな顔の親子でしたか！？』

自分でもビックリするほどの大声を出して、

自分のバックからいつも持ち歩いている写真を見せた。

マ「…！はい！そうです。確かにその親子です。」

『そ、うだったんだ……』

マ「もしかして、貴方はあの時の…」

『そうですね、マスターが笑って話していた子が私です。』

マ「あのお二人は…」

『…………亡くなりました。』

マ「あのお二人はよく私が働いていた喫茶店に来てくださっていたんですよ。」

『え……』