君のために私は【ポケモン】 (ページ4)

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3話ページ4

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そしてやって来た入学式。

周りの初々しい生徒たちを眺めながら、校長の話を聞いた。

入学式が終わると、私たちは教室に入った。

…なんか、私だけ話す人いなくない？？？

生徒「(美人がいる…！)」

生徒「ね、あの子めっちゃ可愛くない？」

生徒「モデルみたい…！」

生徒「話しかけてきたら？」

生徒「無理だよ！緊張するし…。」

なんかめっちゃこっちみてヒソヒソされてる！？

何！？

まさか、あの事件を知ってるのか…？

…ならしょうがないか。

キリキリと痛む胃を押さえながら、自分の席に座る。

あー…しんど。

？「ねえ君！」

「うわッ！？」

？「あ、ごめんごめん！驚かせちゃったかー。」

突然後ろから話しかけてきた女の子は、眉を八の字にして困ったように笑っていた。

その子と隣にもう1人女の子がいるが、驚いた私を見てあわあわとしている。

可愛い。

「えっと、なんか用？」

アン「あ、そうそう！あたしはアン！で、こっちが…。」

リコ「えっと、リコです！」

アン「今日からクラスメイトでしょ？よろしくね！」

「ああ…うん。私はサクリファ。よろしくね。」

リコとアンと握手をして、先生が来るまで談笑をした。

アンはカントー地方、リコはパルデア地方出身らしい。

それぞれが自分の出身地の話をして盛り上がったが、先生が来たことで中断された。

まあ、アンは隣の席でリコは後ろの席だから、話せることには話せるんだけどね。

全員が席に座ると、先生は机にたくさんのモンスターボールを出した。

ああ、相棒ポケモンか。

先生が生徒の名前を呼び、各々に渡していく。

…そういえば、私がポケモンを貰わないことについて、何か言われるんだろうか。

先生「えー、次はサクリファさん……っと、失礼しました。サクリファさんは既にポケモンを持っているんでしたね。」

「そうですね。(そこで言うのかよ。)」

アン「えっ、そうなの！？」

「うん。」

アンは目をキラキラさせてどんなポケモンか後で聞かせて欲しいとねだってきた。

それを承諾すると、飛び上がって喜んでいた。

すると、アンが先生に呼ばれ、ポケモンを受け取りに行った。

アンの相棒ポケモンはミジュマルで、次に呼ばれたリコは見たことないポケモンだった。

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