16話 ページ25
・
女性「無謀のやからだという証拠さえあれば軍警に掛け合えます。ですから。」
国木田「現場を張って証拠をつかめ、か…………………。」
くにっきーはあっくんを見て、お前が行けと言った。
初仕事にはちょうどいいと言うが、あっくんは不安そうだ。
ま、そりゃそうか。
「ねえ、私は?」
国木田「お前は残って仕事だ。乱歩さんがいない今、大きな依頼がくればここはてんやわんやになる。すまないが、その場合はお前の推理力に頼ることになる。」
「なるほどね。でもサムも頭いいんじゃないの?」
国木田「あいつは使い物にならん。」
「あっそう。」
そして私は残ることになり、あっくんにはザキとナオが着いていくことになった。
それにしても_____。
「なんか臭い。」
国木田「何…!?俺か!?」
「違うよ。」
この依頼はなんだか臭う。
窓を開けて近くを飛んでいたすずめを使役し、あっくんたちのあとをつけることにした。
右目の視界と右耳の聴覚も共有しておこう。
国木田「そんなに臭いか…?」
「だから違うって。窓開けたのは違うんだよ。ごめんじゃん。」
くにっきー意外と繊細だな。
不安に駆られながら準備をするあっくんを横目に、別室に連れていかれたサムを回収して戻った。
なんか縛られててビビった。
国木田「こいつには遭うな。遭ったら逃げろ。」
中島「この人は?」
太宰「マフィアだよ。尤も、他に呼びようがないからそう呼んでるだけだけどね。」
ちらっと見ると、サムの記憶の中で見た男の写真だった。
確か、名前は…。
国木田「港を縄張りにする兇悪なポートマフィアの狗だ。名は芥川。」
「(そう、それだ。)」
国木田「マフィア自体が黒社会の暗部の更に陰のような危険な連中だが、その男は探偵社でも手に負えん。」
へえ、そんなに強いんだ。
でも………探偵社でも手に負えない…か。
「前の探偵社なら、の話かな?」コソッ
太宰「!」
サムは一瞬目を見開いたが、目を閉じて笑って私の頭に手を乗せるだけで、何も答えなかった。
子供扱いするなとその手をバシッとはたき、使役したすずめと共有したものに集中するため、右目を閉じて右耳に耳栓を入れた。
・
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←番外編3
246人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラティ(プロフ) - ハチさん» ありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
ハチ - 面白いです❗続きを待っています❗ (5月6日 9時) (レス) id: 4a04534ded (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!頑張ります! (2023年4月1日 2時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず、頑張ってください、更新お待ちしております (2023年4月1日 2時) (レス) @page12 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - アリクイさん» ありがとうございます! (2023年3月30日 10時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:七瀬 | 作成日時:2023年2月23日 15時