当ててみなよ、名探偵【文スト】【チェンソーマン】 (ページ15)

今日:5 hit、昨日:22 hit、合計:28,370 hit

13話ページ15

･

そう、人を殺したことはない。

“元”人間なら、殺したことはあるけれど。

しばらく沈黙が続くと、耐えきれなくなったのか、ザキが1つ咳払いをした。

谷崎「ええと、改めて自己紹介すると……ボクは谷崎。探偵社で手代みたいなことをやってます。そンでこっちが。」

ナオミ「妹のナオミですわ。兄様のことなら…なんでも知ってますの。」

2人の距離感にあっくんは本当に兄妹かと問うたが、ナオがザキの服の中に手を入れいちゃつき始めたので、あっくんにそれ以上追求するなと止めた。

中島「そういえば、皆さんは探偵社に入る前は何を？」

太宰「何してたと思う？」

中島「へ？」

太宰「なにね、定番なのだよ。新入りは先輩の前職を中てるのさ。」

なんだ、みんな最初から探偵社の社員だったわけじゃないのか。

まあ、数人はそうなんだろうけど。

中島「じゃあ……。谷崎さんと妹さんは……学生？」

谷崎「お、中った。凄い。」

ナオミ「どうしてお分かりに？」

中島「ナオミさんは制服だから見たまんま。谷崎さんの方も＿＿＿＿＿齢が近そうだし、勘で。」

まあ、そう考えるのが妥当だよね。

太宰「やるねぇ。じゃあ国木田君は？」

国木田「止せ！俺の前職などどうでも＿＿＿＿！」

中島「うーん。お役人さん？」

「数学教師。」

太宰「お。リリアちゃん正解！」

だろうね。

黒板の前で数式を書いている様が簡単に想像できる。

太宰「じゃ、私は？」

中島「太宰さんは……。」

あっくんは、想像もつかないといった表情を見せた。

聞くと、サムの前職は武装探偵社七不思議の1つらしい。

残りの6つってなんなんだろ。

さらに、サムの前職を中てれば懸賞金が出るらしい。

中島「ちなみに懸賞金って如何ほど？」

太宰「参加するかい？賞典は今＿＿＿＿＿＿＿＿＿七十万だ。」

その一言で、あっくんは目の色を変えて勢いよく立ち上がった。

まあ…金欠だもんな…私たち。

中島「中てたら貰える？本当に？」

太宰「自殺主義者に二言はないよ。」

なんか嫌だな、その台詞。

･