5話 ページ6
「まあさすがに最後のは嘘ですけど。」
カミュ「嘘かよ。」
「まあそれは置いといて。私があなたを助ける理由ですが、旅をしている魔導師の友人に頼まれたからです。」
イレブン「その人がなんで…?」
んー…紫の夢のことを話しても意味不明ですよね…。
…待てよ?
あのエルルカが私に頼むほどにユグノアのことを探っているということは…エルドかミカエラに頼まれたんでしょうね。(当たり)
「他の友人から頼まれたようです。勇者を支えるように、と。だから私はあなたに力を貸します。」
イレブン「あ、ありがとうございます!」
「ですが、条件があります。」
と言うと、カミュさんの目が鋭くなった。
癖づいてますねー。←
「その条件とは、退屈させないことです。」
2人「「は/え?」」
「私は気まぐれですから、面白くないと感じたら直ぐにあなたたちをデルカダールに差し出します。」
勇者殿は捕まるところを想像したのか顔が青くなっていた。
カミュ「…ハッ!おもしれえじゃねえか。俺はあんたの条件を飲むぜ。」
イレブン「僕も!心強いですし!」
2人が条件を飲んだので2人にかけたマヒを解いた。
「改めまして、ネビュラドールです。ネビュラとお呼びください。よろしくお願い致しますね。」
イレブン「僕はイレブンです。」
カミュ「カミュだ。」
名前を聞いたあと、イレブンさんに敬語を辞めさせた。
カミュ「…なあ、もう仲間なんだからフードとれよ。」
「え…ちょ、カミュさん!?」
いきなりそう言い出したと思えば、フードを取られた。
眩し…。
イレブン「わあ!すごい美人!」
「それはどうも。」
カミュ「…。」
…なんかカミュさんが真顔で固まってるんですけど。
「カミュさん?生きてます?」
カミュ「!生きてる…。」
なんか挙動不審なんですけど。
そしてイレブンさんがニヤニヤしてるんですけど。
カミュ「(ビックリした…女だったのか…ていうか美人…って何考えてんだオレは!!)」
「ところで、これからどうなさるおつもりで?」
すると、カミュさんがハッとしてイレブンさんに言った。
カミュ「お前は村のこと気になるだろうが、早まるなよ。今来た道を戻ったところでグレイグの野郎に捕まるだけだ。ヤツに見つからずイシの村に行くには別の裏道を使うしかない…。
オレならその道を知っている。なんだったら案内してやってもイイぜ。だが、先に俺の用事を済まさせてくれ。」
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作者名:七瀬 | 作成日時:2021年8月12日 3時