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20分ほど経ってやっと発作は落ち着いて目を閉じて寝始めた


薮「 脳波やろうかな、」

看護師さんたちが涼介の頭にコードをいくつか付けてモニターを用意した


涼介はその間も寝ていていつもならライトを当てたり涼介に何かをやってもらったりしていたけれど、今回は普通の生活でどれぐらい脳波が乱れるかを見るらしい。
確かに、今後は激しい点滅を街中で気にしたり涼介が自ら何か動くことはあまりないから必要もないのかと思うとやっぱり寂しかった


薮「 やっぱりずーっとぐちゃぐちゃだね〜 」

モニターを見ながら苦笑いを浮かべる薮くん。


雄也「 それは、重積の影響?」

薮「 そうだと思う しばらくしたら落ち着くだろうから辛抱だね。てんかん発作のときやっぱり舌噛んじゃうみたいで血出てるね、どうにかなるといいんだけど。 」





心なしか手足の拘縮は強まったように見えるし、強い薬を入れたからしばらく目は覚さないらしい。

看護師「 まだ呼吸が弱いから酸素マスクのままがいいけど、痰とか涎が溢れちゃうから定期的に吸引しないとだね。」

侑李「 それって僕たちでも出来るんですか?」

看護師「 うん、このチューブを口の中でゆっくり左右に動かしたら吸引できるよ 侑李くんやってみる?」

侑李「 やりたいです 」


看護師さんたちの負担を減らしたいのと、涼介のためにできることを自分たちでも探したくてみんなでやってみることにして看護師さんもうれしそうだった



看護師「 お兄ちゃんたちと侑李くんにやってもらった方が涼介くんもうれしいはずよ。溢れたらでいいから頼んでもいい?」

裕翔「 はい!」


涼介の意識はないけれど、さっきよりも涼介のそばにいるという感覚がした



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作者名:らぷ | 作成日時:2022年8月13日 1時

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