氷柱の戦い 3

漆拾漆 ページ3

Aside



あの日から3日がたった



俺は縁側からほぼ動かなかった




ずっっっっと空を見てた



実弥からはいい加減動けって怒られたけど




動く気になれなかった



心の中が空っぽになった感覚



もう涙は出ないけど



心が痛い





梟「そろそろしっかりしろ」




俺の梟がそう言ってきた




たしかにみんなが言うことは間違ってない





人はいつか死ぬ




それが早いか遅いかだけの話




俺の大事なやつは早かった



それだけの話



けど、もう少しだけ


このままにしてて欲しい



『そういえばお前の名前最近呼んでなかったな』



梟「別に名前なんかいらない」



え、冷た


嘘だろ


何年一緒にいたんだよ



梟「主が元気に生きてくれれば名前なんか呼ぶ必要ない」




え、今キュンってきた




みつりちゃんみたいなこと言ってるけど




結構今嬉しかったんだけど




『そっかぁ…お前もそう思ってたんだな』



『よし！もうクヨクヨすんのはやめる！』




梟「元気があった方が俺は嬉しい」



『そうだよな。男がいつまでうじうじしてんだって話だよな！』




『ありがとうなクロ！』




梟「何ヶ月ぶりに呼んだんだ？その名前」




『それはごめん』




梟「やっぱAに名前で呼ばれるのは嬉しい」




『え、今日ツンデレ過ぎん？』




梟「フン！」




え、俺の梟が可愛すぎて辛いんだが




梟しか勝たん！



(最近作者が〜しか勝たん！と叫んでいるので、使っちゃいました٩(๑＞؂＜๑))

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