苦手 太宰治 ミルクチョコレート ページ6
『おっはようございまーす！』
「おはようAちゃん。」
『あ、おはようございます太宰さん。』
いきなりテンションが下がる私。
私は太宰さんが少し苦手だ。
とにかく距離が近いこと、そして。
「今日も素敵だね。どうだい、一緒に心中しよう。」
皆に同じことを言っているのは言っているし何より自分の事を大切にしない人は大の苦手なのだ。
『心中はしません。あと、近いです離れてください。』
社内がしんと静まり返った。
「おはようございまー…何かありました？」
『あ、敦くん！おっはよう！』
その日一日なんとなく社内に気まずい雰囲気が漂っていた。
夜。絶賛残業中だ。
暗い社内に一人、パソコンをいじり続ける。
ふと、背後に気配を感じた。
「Aちゃん、おつかれー。」
『ひっ。って太宰さん。』
「残業中？」
『誰のせいだと思ってるんですか？』
「うーん、私？」
人が一生懸命仕事をしている時に〜っ。
ふつふつと怒りが湧いてくる。
『いい加減にしてください！』
「私、君に傷つけられたのだよ。」
『はぁ？！』
「あんなに冷たく返事されたら誰だって傷つくだろう？私はただ君に好意を伝えているだけなのに。」
悲しそうに伏せられた目に、少なからず罪悪感を覚える。
『ごめんなさい……』
「いいんだ、気にしないでくれ給え。」
『でも。』
「ならば、君に癒して貰いたいな。」
『イヤス？』
「甘い声を聞かせておくれ。」
太宰さんは私の首に顔を埋めてきた。
『？！』
そのまま顔を上げ耳を甘噛みしてくる。
『ん…ふぁ…あっ。』
自分のものとは思えない声が出て恥ずかしくなり口を抑えると、その手を掴まれ、さらに引き寄せられてしまった。
「甘い声を聞かせておくれと言っただろう？」
『嫌だ！貴方が、苦手なんです、ひゃ！』
「安心し給え。そんなこと言えないようにしてあげる。」
探偵社では、しばらく大人しく仕事をする太宰と、太宰と目が合う度に顔を赤くするAが見られたとか。
「乱歩さん、あいつら何があったんですか？」
「いやぁね、Aが自分の気持ちに気づいちゃったもんだから。」
「は？」
「本人達に聞いてご覧、きっと二人揃って顔を赤くするはずだ。」
「お二人共ー！なにがあったんですか？！」
『けけけ賢治くん？！/////』
「君にはまだ早い。」
国木田は珍しく動揺する太宰を見逃さなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
結果：太宰さん地味に難しい。
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水上灯 - あのゴーグル恨んでやる、でちょっと笑いました(笑) (2022年10月13日 17時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 侍従長最高過ぎますｯｯｯｯ(泣) (2022年2月22日 0時) (レス) @page4 id: 5863b45db6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 雪乃さん» 大丈夫です(v^ー°) (2021年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - ミィさん» ですね（笑）なんか可哀想な感じになってしまいました() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 鮭大根大好きさん» きっと、きっと大丈夫です() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2019年12月27日 23時
