…すまん 芥川龍之介 ミルクチョコレート ページ46
芥川side
僕は機嫌が悪い。
できの悪い部下がミスを続出させ、組織に大きな損害をもたらしたからだ。
しばらくポートマフィアビルの中を歩き回っていると、目の前にAの姿が見えた。
のんびりと歩きやがって。
「邪魔だ。」
ビクッと肩を震わせたA。
後ろにいた樋口も同時に肩を震わせた。
「わ、私ですか？」
「Aが邪魔だと言っている。」
『っ？！ごめんなさい。』
「謝るぐらいなら退いたらどうだ？」
『ヒィっ。』
その後も、Aの行動が全て気に食わず、ことある事に叱っていった。
人はこれを八つ当たりと言うのだろう。
しばらくすると、Aがこちらに駆け寄ってきた。
『芥川先ぱ……』
「うるさい。」
すると、下を向き黙り込んだA。
「僕の前から消えろ。」
『うっ、うわぁぁぁぁん！』
「「っ？！」」
樋口も僕も目を見張る。
いきなり子供のように大声で泣き出したのだ。
『わだじぃ、ﾋｯｸﾞなにもじでないじゃないでずがぁぁぁ！！』
もはや日本語かも怪しい言語で泣き叫ぶA。
こんなこいつは初めて見た。
「なぜ泣く？！」
「先輩のせいですよ！」
すると、初めて樋口が僕に非難してきた。
「先輩が他の部下の失敗によるイライラをAに当て付けるからです！」
「っ、しかしこいつが…」
「謝ってください！」
『うわぁぁぁあああん！』
複数の黒服が部屋から出てくる。
僕が泣かしたという噂。
Aが命をかけても足りないほどの失敗をしたという噂。
色々なひそひそ声が廊下を飛び交う。
まさにカオス。
「先輩！」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁん！』
「……すまん。」
「ちゃんと謝ってください！」
「…ちっ。」
「先輩？！」
「すまなかった。」
腰を折り、しっかりと頭を下げると、静寂が舞い降りた。
痛いほどの静寂が。
『やめでぐださぁぁぁぁい！』
そしてまた泣き声が響きわたる。
こいつ…
「うるさぁい！」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁん！』
もう、こいつは泣かせないと心に決めたのだった。
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月華様リクエストありがとうございます！
やつがれくんを謝らせることが出来るのは夢主ちゃんしかいないのでは無いだろうか。
怪我だけは 芥川龍之介＆銀 ミルクチョコレート→←可愛いPart2 中原中也(16歳) ミルクチョコレート
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水上灯 - あのゴーグル恨んでやる、でちょっと笑いました(笑) (2022年10月13日 17時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 侍従長最高過ぎますｯｯｯｯ(泣) (2022年2月22日 0時) (レス) @page4 id: 5863b45db6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 雪乃さん» 大丈夫です(v^ー°) (2021年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - ミィさん» ですね（笑）なんか可哀想な感じになってしまいました() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 鮭大根大好きさん» きっと、きっと大丈夫です() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2019年12月27日 23時
