愛しい 中原中也(16歳) ハイミルクチョコレート ページ16
『ただいまぁー。』
「おかえり。」
学校から帰って来ると、兄の中也が料理をしながら待っていた。
兄の料理は世界一だ。
『今日のご飯は？』
「んぁ？えーっと、ハンバーグ。」
『ピーマンやめてよ。』
「巫山戯んなちゃんと食え。」
頭を撫でられ、不思議と今日の疲れも吹っ飛ぶような気がした。
好きなだなぁ。
兄妹としてでは無い感情が湧き出てくる。
許されない事だとは分かっている。でも、大好きなんだ。
夕飯後、お風呂から出ると好きな俳優が出ていた。
『うわめっちゃかっこいい！』
「うおぉ、吃驚した。なんだ出たのか。」
『出たよー。』
「…………そそるな。」
何か呟いたような気がしたけど、きっとたいしたことでは無いのだろう。
『この俳優さ、すっごいカッコイイよね。』
目付きが悪い所とか、兄みたいだと思う。
「俺とどっちがカッコイイ？」
『んなっ。』
巫山戯てるのだと思い顔を見ると、真剣な目をしていて余計に照れる。
「なーんてな、冗談だ………」
『お兄ちゃんの方がカッコイイ。』
背中に走る衝撃。
すぐ目の前に迫る兄の顔。
背中には壁が当たり、足の間には兄の足。
『お兄ちゃん？！』
「あんま煽んじゃねェよ。」
唇に暖かいものが当たる。
口の中を掻き回される感覚に、快感と喜びを覚える。
口が離れ、銀の橋がかかると少し恥ずかしさを覚えた。
「A、嫌だったら殴れ、気持ち悪いと思うんなら他の奴んとこに行っても構わねェ。」
いや、太宰は論外だ。
とか付け足す兄の続く言葉に息を飲んだ。
【手前の事が好きだ。】
『それって…』
「likeじゃなくてLoveの方。」
『っ。』
涙が溢れる。
思い合っていたと思うと嬉しさと涙が溢れて止まらない。
「な、泣くほど嫌だったか？！」
『嬉しいんだよバカ。』
世間に認められなくても、兄となら乗り越えて行ける気がする。
するといきなりお姫様抱っこで持ち上げられる。
『えっ？！』
「よぉし、ベット行くぞォ。」
『いや、まだ私……』
「安心しろ、俺が手取り足取り教えてやっから。」
【楽しもうな。】
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ミレー様リクエストありがとうございます！
中也がお兄ちゃんならすっごく優しそう。
関係ない 太宰治(黒の時代) ハイミルクチョコレート→←夢 芥川龍之介 ビターチョコレート
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水上灯 - あのゴーグル恨んでやる、でちょっと笑いました(笑) (2022年10月13日 17時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 侍従長最高過ぎますｯｯｯｯ(泣) (2022年2月22日 0時) (レス) @page4 id: 5863b45db6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 雪乃さん» 大丈夫です(v^ー°) (2021年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - ミィさん» ですね（笑）なんか可哀想な感じになってしまいました() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 鮭大根大好きさん» きっと、きっと大丈夫です() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2019年12月27日 23時
