首輪 中原中也 ビターチョコレート ページ14
「よォ、調子はどうだァ？」
『ちゅう…や……。』
中也に監 禁されるようになって数ヶ月。
枷は外れ、牢屋のような場所からマンションの一室のような場所に移された。
枷の代わりに渡されたチョーカーは中也の物とお揃いで、少し前の私なら喜んで受け取ったのだろう。
「おいA、考え事か？」
『あ、うん。』
「俺が居んのに考え事たァ随分余裕みてぇだなぁ。」
中也の目が危ない光を纏う。
『ご、めん。』
「チッ、手前のその顔に弱いって知っててやってんだろ。で、なんかあったのか？」
『えっと、』
「あ、外には出さねぇぞ。悪ぃ奴がわんさか居んだ。」
『そうじゃなくて、このチョーカーなんでくれたの？』
少し返答に渋る様子を見せる中也。
触れてはいけない事だったのだろうか？
「飼い猫って首に何つけてる？」
……………。
急になぞなぞだろうか。
そのまんまの意味ならば首輪。
『首輪ってこと？』
当たり前だと言うように見てくる中也。
背中を冷たい汗が伝う。
いつからこんな考え方をする人になってしまったのだろうか。
いつから私は彼女ではなくペットになったのだろうか。
「文句あんのか？手前が何回も何回も俺以外のやつのこと考えて、そっちに行こうとするからだろうが。」
『だって、私ペットじゃない。』
「ふん、別に誰もペットだなんて言ってねぇ。」
でも、と叫ぼうとすると口を塞がれた。
「手前はそんなに俺が嫌いか？ずっとそばに居てやるって言ってる俺より、手前の事を置いていった太宰の方が良いってか？！」
『そんなこと言ってない！』
中也は太宰さんの話になると手がつけられなくなるということを、ここ数日で身をもって体験した。
「いつもそうだ、手前は俺の隣で俺以外のやつのことを考える！」
『私はチョーカーの事を知りたかっただけ。』
「首輪の理由はなぁ！手前の体だけでも俺の心に縛り付けるためだ！」
中也が重量操作をして、チョーカーを上に持ち上げる、自然に私の首は絞まることになった。
『ぐるじっ……』
「手前がぁ！！」
どんどんと首が絞まってゆく。
「最初から俺の事を見てくれていたらこんな事にはならなかったんだ。太宰について行くなんて言い出さなきゃ。」
【安心しろよ。すぐに後から行くから。】
黒い帽子がひらりと舞った。
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ミレー様、リクエストありがとうございます。
ヤンデレ難しい。でも、書いてて楽しい。
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水上灯 - あのゴーグル恨んでやる、でちょっと笑いました(笑) (2022年10月13日 17時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 侍従長最高過ぎますｯｯｯｯ(泣) (2022年2月22日 0時) (レス) @page4 id: 5863b45db6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 雪乃さん» 大丈夫です(v^ー°) (2021年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - ミィさん» ですね（笑）なんか可哀想な感じになってしまいました() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 鮭大根大好きさん» きっと、きっと大丈夫です() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2019年12月27日 23時
