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やらなきゃ ページ11

鬼の首は2、3回バウンド。

ゴトンッ、ゴトンッと音がして、少し転がって止まった。

彩「炭治郎、やったね!」

私はにっこり笑って炭治郎に言った。

でも、炭治郎は緊張を解かずに強張った顔で言った。

炭治郎「今の鬼、下弦の伍の首よりも柔らかかった。この鬼はあの鬼より弱いわけじゃないのに、

 おかしくないか?」

確かに。

私は水をかけられた火のようにシュンとした。

すると、紫色をしたスライムのような物体がジュワリと滲み出てきた。

それが筋肉だとわかって、私は炭治郎の言う通りだったと知った。

筋肉は鬼の首をひょいっと持ち上げて、クネクネしながら言った。

鬼「あの方が君を嫌う気持ち、わかるなぁ!存在自体がなんかこう、癪に触ってくる感じ。

 僕はね、君たちが眠っている間にこの汽車と融合したんだ。これがどう言うことかわかる?

 この汽車に乗っている乗客200人全員が俺の栄養であり、人質だ。

 君たち2人で、乗客全員を守り切ることはできるかな?」

そう言って鬼は列車内に消えてしまった。

できなくても、とにかくやるしかない!

彩「炭治郎!」

私は炭治郎と役割分担をしようとした…のに!

炭治郎は自分だけで乗客全員を守り切ることはできないと言いたげにネガティブな雰囲気を

醸し出していた。

私はちょっと驚いたけど、すぐに肺に空気を吸い込み、大きな声ではっきりと言った。

彩「炭治郎!できるかどうかじゃなくて、“やらなきゃ”でしょ⁉︎私1人でなんとか4車両は守りきれ……

 ると思うから、残り2両は少し負担かかっちゃうけど禰󠄀豆子さんに任せて、炭治郎は首を探して!」

私はほっぺをぷうっと膨らませて、怒ったような顔をしてみせた。

本当は私も怖いんだよ、炭治郎。

でも、今はそんなこと言って、守れた命を落とすのはダメだと思う。

炭治郎は少し首を傾げた。

炭治郎「でも、鬼は列車と融合しているから首はないんじゃ…」

彩「ある!どんな姿でも、首は絶対あるから!さあ、もうおしゃべりしている場合じゃないよ!

 首は任せたから!」

そう言って私は列車内に降りた。

さあ、やるぞ!

着物が邪魔!→←家族を信じて



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月坂柚花(プロフ) - 七星 麗華さん» ね…。 (5月18日 20時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華(プロフ) - 数珠玉の呪い…なんか怖そう… (5月18日 20時) (レス) @page50 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 七星 麗華さん» お願いします! (5月18日 20時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華(プロフ) - 月坂柚花さん» ありがとう!早速見てくるね〜 (5月18日 20時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 七星 麗華さん» 今作れたよ。もしよければ見てね♪ (5月18日 20時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月坂柚花 | 作成日時:2023年3月31日 20時

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