さようなら、鬼の皆様

よろしくね、柿原さん！ ページ17

やっとしのぶ姉さんに退院の許可もらえた〜。

数週間ぶりだったから授業追いつけるかな？

彩「おはよう…」

後ろのドアからそっと教室に入った。

結構早めに出たのに、もう5、6人いた。

私は自分の荷物をまとめて読書をしていた。

入院中に悠飛がこの本面白いからってかしてくれたの！

しばらくして、柿原さんが教室に入ってきた。

怪我はほとんどなかったから少し安心した。

よかった〜

私は視線を本に戻そうとした。

でもその前に柿原さんと目が合ってしまった。

わっ、近づいてくる！

思わず目をぎゅっとつむる。

でも、身構えていた私に聞こえたのは

柿原「栗花落さん、本当にごめんなさい！」

柿原さんの誠心誠意の謝罪だった。

彩「ほえっ⁉︎」

それに続いて柿原さんの取り巻きたちも頭を下げた。

柿原「私、kzと親しくなりたくて…、ﾋｯｸｯでも、栗花落さんはなんの苦労もしないで仲良くしているから…

ﾋｯｸｯ妬ましくて…、最初はちょっと心の中でイライラしているつもりだったけど…ﾋｯｸｯ、

　 ある日教祖様に『ならその子を消しちゃえば良いんだよ。』って言われて、ﾋｯｸｯ、私の責任だけど…、

　 栗花落さんのことを、いじめてしまいました…ﾋｯｸｯ。でも栗花落さんは…ﾋｯｸｯ、

　 いじめていた私を助けてくれた…ﾋｯｸｯ、私、本当にカッコ悪いよね…ﾋｯｸｯ。

　 栗花落さんのおかげで…ﾋｯｸｯ、気付けたよ…ﾋｯｸｯ。

　 今までごめんなさい、そしてありがとう！」

彩「そ、そんな泣かないで！柿原さんを助けたのは半分任務だからって理由もあるし…、

　 これからは仲良くしてくれると嬉しいな！」

柿原「いいの⁉︎」

彩「もちろんだよ！よろしくね、柿原さん！」

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