さようなら、鬼の皆様

さようなら、カナエ姉さん… ページ4

カナヲ「終わった…のかな…」

しのぶ「倒せたんですね…。」

彩「みんなが無事で良かった。」

伊之助「…」

水面に浮かぶ水蓮がゆらゆらと揺れる。

カナヲ「カナエ姉さんの髪飾り、壊しちゃった。」

しのぶ「髪飾りくらい、まだ一個あります！それよりもカナヲ、目は大丈夫⁉︎」

カナヲ「はい。彩は？」

彩「私も大丈夫です！しのぶ姉さんと伊之助は？」

しのぶ「私も同じく無事です。」

伊之助「お、俺様がﾀﾋぬわけ…ねえに決まってんだろ‼︎」

良かった…

カナヲ「私たち、カナエ姉さんに託されたことちゃんとできたよね。

　 今度こそ、ちゃんとやれたよね。一人じゃ無理だったけど、しのぶ姉さんや彩、それに伊之助…。

　 たくさんの仲間が来てくれた。」

彩「カナヲ姉さん…。きっと、使命を全う出来ましたよ。」

カナヲ姉さんは涙ぐんでいた。

カナヲ「あの時、泣けなくてごめんなさい…！」

しのぶ「カナヲ…」

あの時って、カナエ姉さんのお葬式の時のことかな。

カナヲ姉さん、まだあの時に泣いてなかったこと気にしているんだね。

きっと、みんながみんなの心に蹴りをつけているんだ…

カナエ姉さん…、私、ちゃんとやれましたか？

その時、ふわっと花びらが舞って…


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大好きなカナエ姉さんの後ろ姿が見えた。

全員-伊之助「カナエ姉さん‼︎」

カナエ姉さんは瞳を潤ませながら明るい方向に向かった。

きっと、これでカナエ姉さんのことを見れるのは本当に最後なんだ…

私は、涙を流さずにはいられなかった。

彩「う、うわーん‼︎」

子供みたいに、泣きじゃくった。

みんなが泣いていた。









さようなら、“カナエ姉さん”…

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