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気付いていなかった、と言う彼。…番犬くんがあそこまで過保護になるのも少し分かる気がする。
「ちなみになんですけど阿部くん。…今そこには一人ですか？」
ab『…うん、一人、だよ。』
「…目が泳いでますよ。めぐろー、いるなら出てきていいよー。」
mg『如恵留くんこんにちは。』
「食い気味だね…こんにちは。」
ずいっと画面の横から顔を出した番犬くん。顔を見る限り少し不機嫌なのが伝わってくる。
「ごめんね、目黒の阿部くんを独占しちゃって。」
mg『本当ですよ…って言いたいところですけど、俺もそこまで束縛したい訳じゃないんで。』
そう言うのだったらもう少しその表情は隠した方がいいぞ、番犬くん。
ab『あ、そうだよ目黒。所構わず人のこと睨みつけるのはやめてね！』
mg『…如恵留くん、もしかして何か言いましたか？』
「この前会った時睨まれたから、それで気付いたって伝えただけだよ。」
ぷんぷんと効果音がついているような怒り方をする彼、番犬くんもシュンとしているように見えるが反省はしてなさそうだ。
本当に…お似合い。想いあっていて、お互いにとても大切な存在だということがひしひしと伝わってくる。
ab『クイズの特訓と称しておきながらこんな報告するなんて、迷惑かなとも思ったんだけど…如恵留にはどうしても伝えたくて。』
「そうだったんですね。むしろ教えていただけてとっても嬉しいです！」
そう伝えると彼はほっとした表情を浮かべた。モヤッとする心は見ないふりをする。
「休憩ってことでしたけど、きっと今日二人ともお休みですよね？それならここで終わりにしませんか？目黒も阿部くんを僕に取られすぎでうずうずしてますし。」
ab『え…でも、いいの？』
「休みが被る日なんていつ来るか分からないんですから、わざわざ僕に付き合う必要も無いですよ。この後用事もありますし。」
ab「…そう？じゃあ、お言葉に甘えるね。」
用事なんて本当は無いのに。…切れた通話、見慣れた画に戻る画面。祝福は…している、し、偏見と差別の気持ちも一切無い。
…はずなのに
「…あれ？」
涙が、俺の意思には従わず勝手にどんどん溢れてくる。
「あぁ…なるほど。」
存外、俺は独占欲が強かったらしい。誰か、この気持ちを教えて、名前をつけてください…なんて
「はは…あほらし…。」
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
