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白「亮平さん！外に行きましょう！」
吹っ切れたにしては早すぎる姫様は、俺の部屋に来た翌日から俺を外へと連れ出した。
大方、侍女たちから最近俺が部屋に引き篭っていることを耳にしたんだろう。でも色々なことを考え込みやすい俺にとっては、それがかなりありがたかった。
白「そういえば、亮平さんは蓮様の何処がお好きなのですか？」
久しぶりに紅茶を一緒に飲もうと誘われた席で、急に聞かれたその質問に危うく吹き出しかけた。
軽く咳き込んでしまったのを心配されたけど、それで見逃してくれる彼女ではないようだ。
白「他の人に言うことで気持ちがまとまるとも言うでしょう？」
今の俺の場合、言うことは出来ないのだが…。
［姫様から教えてくださったら考えます。］
白「もっと知りたいと思ったからですよ。」
驚いてしまった。まるで俺がその返答をすると分かっていて、準備をしていたかのようにサラッと答えた。
白「不思議な魅力を持っている方でしょう？最初はただ、父の旧友である方の息子位にしか思っていませんでしたから。でも…知りたいと近付けば近付くほど、知らないうちにその魅力の虜です。本当、困ったものですよ。」
失恋をしたのに、嬉しそうにそれを語る彼女はやはり心から彼を慕っているのだろう。
白「ほら、亮平さんも。逃がしませんよ。」
条件もすぐに飲まれてしまったわけだし…腹を括るしかないのか。
白「えーと［気が付いた時にはお慕いしておりました。］？…亮平さん。」
［はい。］
白「これは、単なるきっかけです。理由は後付けでもいいんです。後から知ることだってたくさんあるでしょう？」
恋愛初心者の私が偉そうに言えることではありませんけど、と彼女は眉を下げて笑った。
理由…後付けでも…。
［優しいところ、気配り上手なところ、クールに見えて熱いところ、時々子供のようになるところ、くしゃっと笑うところ］
白「…たくさん、あるじゃないですか。」
言葉にできないものも含めればこんな紙一枚じゃきっと足りないんだろう。
今まで悩んでいたことがストンと落ちたような、そんな感覚があった。
白「僻みのように聞こえてしまうかもしれませんけど…応援しています。これは、本心ですよ。」
彼女の言葉が本心であると思えるのは、俺が彼女の人柄を理解できているからなんだろうな。
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
