53話 ページ5
明日からさとみくんと一緒にお昼ご飯を食べられることになって、ウキウキの私だがひとつ疑問がある
『るぅとくんさっき4人で食べるって言ってたけど…
5人じゃないの?』
4人…さとみくんを抜かしてここに居るのは5人
1人どうしたのだろうか
る「あっころちゃんも彼女さんと食べるので4人なんです!」
『なるほど…』
そっか、ころんくんにはあの可愛い可愛い愛羅がいるもんね
二人でお昼ご飯を食べていること、すっかり忘れていた
な「じゃあ俺たちはこれで
じゃあね〜!さとみくん、Aちゃん」
風のように現れて風のように去っていった人達
それにしてもやっぱり学園の王子様だけあってみんなイケメンだなと思う
さ「あいつら…
A急にごめんね、あいつらうるさかったでしょ」
『ううん、全然
面白い人達だね
あっそういえばさとみくん、明日からお昼ここ集合って…』
さ「もしかして嫌だった…?」
『いや全然!むしろ嬉しいっていうか…
私はいいんだけどさとみくんはいいのかなって
誰かに見られたりしたら不味いし…』
私は地味女、さとみくんは学園の王子様
いくら目をつぶって考えたってそれだけは変わらない真実
さとみくんファンの女子に見られたりなんかしたら私はともかく、さとみくんまで何か言われるんじゃないか
あんな地味女となんで付き合ってんのって
女見る目ないんじゃないのって
さ「俺もいいっていうか俺が言い出した事だから
っていうかAまた余計なこと考えてるでしょ」
さとみくんに図星をつかれてドキッとする
どうやらさとみくんにはなんでもお見通しらしい
さ「あのさ俺が食べたいって言ってるから誘ったの、それでAも一緒に食べてくれるんでしょ?
だったらそれで終わりじゃん
余計なこと考えんな」
『…ありがとうさとみくん』
さとみくんの優しい眼差しに胸がキュンとする
この数分間だけで好きがとまらない
私はすっぽりさとみくん沼にハマっているようだ
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作者名:みかんの果汁 | 作成日時:2021年1月2日 21時