溺愛幼女の番外編 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:11,596 hit

＊ページ3

［side エリス］

エリス｢A、大丈夫？お水飲む？｣

｢……｣

フルフルと横に顔を振るA。

さっきまで泣いていたから目元が赤く腫れちゃってるわ。

Aは一緒に来たおじいちゃんとはぐれちゃったんですって。

どうしてちゃんと見ていないのかしら！

あたしが見つけてなかったらアヤシイオトコ達に連れていかれちゃうかもしれないのに。

＂ユキチ＂ったら、昔からそう！

【──】と【──】の事をしっかり知らないからああなったのよ！

エリス｢どこから探す？｣

｢……どこでもいい｣

エリス｢そうはいかないわ！まずは来た所から
探さないとおじいちゃん達見つからないわよ？
それに、おじいちゃん達も探してるんじゃないの？｣

あたしがそう言うとピクっと反応して、おずおずと
コッチに目を向ける。

｢……なら、ここ……｣

そう言って指差したのは、パンフレットに書いてあるネコエリアと書かれたところ。

……ユキチ、あなたどれだけ猫が好きなの？？

エリス｢ネコエリアね！じゃあ早速行きましょ！｣

｢………うん｣

随分とゴウインに話を進めるけど、エリス(あたし)は、そう＂セッテイ＂されてるからいいの。

そう考えながら、キュッと手を繋いで二人で歩く。